南房総で満喫する天然温泉とバレルサウナ 入浴後は絶品地魚料理がお待ちかね
水は江戸時代の深井戸から…天然“塩サウナ”を満喫できる南房総の湯
青い海と緑豊かな山々、そして南房総の新鮮な海の幸。都心から90分ほどのエリアで、これほど豊かな自然と非日常を満喫できるなんて!
今回訪れたのは、千葉県鋸南(きょなん)町に立つ温泉旅館『紀伊乃国屋』に新設されたサウナ付きの2つの離れ。京都の町屋を思わせるエントランスをくぐると、まず、水琴窟(すいきんくつ)の出迎えに心が沸き立ちます。
落ち着いた和のしつらえに悠々と流れる時間は、まさに大人の休息。古民家を改修した「はなれ 橘」には樽形のバレルサウナが、和モダン風の「はなれ 椿」にはセルフロウリュが楽しめるプライベートサウナが設置されています。
「バレルサウナは北欧エストニア製で、館内で全て組み立てました。独特の形状から熱回りに優れ、熱風の均一性を保つという特性があります。水風呂は、江戸時代の深井戸から汲み上げた、肌にやさしい天然水を使用しています」(統括チーフの薄井芳之さん)
地下600メートルから湧出する安房の天然温泉は、肌になめらかな美肌の湯。ナトリウム塩化物泉は入浴すると皮膚に塩分が付着するため、そのままサウナに入れば、天然“塩サウナ”状態。保温効果が高いため湯冷めも防げます。木漏れ日が注ぐ半露天風呂に浸つかりながら頭をよぎるのは夕食のご馳走。地魚のお造り、鮑あわびの踊り焼きと、これ以上の幸せはないです。
スタッフが目の前で焼いてくれます。
安房(あわ)温泉 紀伊乃国屋
南房総を拠点に趣の異なる7軒の宿と1軒のサウナカフェを営む「紀伊乃国屋」グループが運営。安房の天然温泉と、毎朝地元の漁港から仕入れる地魚を使った食事が名物。夕食はお部屋でゆっくりいただけるのも嬉しい。
千葉県安房郡鋸南町竜島970-6
0470-55-1571
サウナトータルプロデューサー 笹野美紀恵
サウナ・温浴施設プロデュースのほか医療機関と連携し、新しいウェルネスの形を提案している。実家の静岡「サウナしきじ」を“聖地”と呼ばれる唯一無二の存在に育て上げた。