佐賀の有明海を一望できるサウナ　干満差日本一の海を眺めながら疲労回復

2024.06.25 LIFE STYLE 旅で潤う

ここは日本？　有明海ブルー、満天の星を満喫するサウナ

サウナ室の大きな窓からは、有明海と雲仙普賢岳を望むフルオーシャンビュー。この圧倒的な開放感を可能にしたのは、床から天井まで全面ガラス張りというありそうでない画期的な設計によるもの。雄大な自然を眺めながらサウナを楽しむ時間は、都会では味わえない癒しのひとときです。

佐賀県南端部の太良町（たらちょう）に建つリゾート旅館「太良嶽温泉　蟹御殿」は一昨年、温泉棟をリニューアルオープン。大浴場や2種類のサウナ、立ったまま入れる水風呂、外気浴エリアの全ての場所から180度の眺望を堪能できます。

遮るものが何もないウッドデッキで寝そべっていると、まるで外国にいるような気分。
男女各1室（入れ替え制）のドライサウナは、サウナに適したスプルース材を使用。2階の「グラヴィティサウナ」は、樹齢350年以上の無垢材を使って職人さんが手作りで仕上げた木の造形が美しいサウナ室で、夜のライトアップで幻想的な空間に。

また、格子のデザインから「グリッド」と名が付いた1階のサウナ室は、室温は低めながら、ロウリュで一気に熱い蒸気が充満、体に負担をかけずに汗をかけるのが嬉しい！

「有明海は大きな湾なので、穏やかな海が特徴。潮の干満差が日本一ともいわれ、時間帯によって全く違う表情を見せます。早朝、サウナから見る朝焼けもキレイですし、夜には満天の星も楽しめて、最高のロケーションですよ」と、支配人の佐々木さん。

お料理はその名のとおり蟹料理が評判。サウナの後は、茹で蟹に食らいつきました！

全室露天か半露天を備え、趣の異なる客室でくつろぐ

九州佐賀国際空港、長崎空港から車で約1時間。「太良嶽温泉　蟹御殿」のある太良町は、佐賀県と長崎県の県境に位置し、町の東側は有明海に面している。

“月の引力が見える町”、そう太良町が呼ばれるのは、有明海の干満差が最大で6メートルにもなるからで、潮の満ち引きは月の引力が大きく関係していることに由来する。

談話室からオープンデッキと繋がるエントランスは、「青い海と白の建造物のコントラストが美しいギリシャのサントリーニ島に似ている」とテンションが上がる笹野さん。

インフィニティテラスに座り、朝は太陽を浴び、夕方は茜色に染まる夕焼けを眺め、そして夜は月あかりの下でアルコールを嗜む。そんな非日常が味わえるのはリゾート旅館ならではの楽しみだ。

「晴れた日には青空がパーッと広がって、本当に綺麗で静かな海が広がります。水鳥や鷺が飛んだり、鳶がくるくると回っていたり、ここから見える自然には本当に心が癒されます」と佐々木さん（以下同）。

昨年4月にリニューアルオープンした本館客室は全ての部屋に露天、または半露天の風呂が備えられている。最上階となる6階には、旅館で過ごす居心地のよさをテーマに作られた「プラチナ・スカイ・スイート」や、寝室に間接照明のLEDランプ「Be Water lamp」が設置された特別室「Be Water スイート」などが誕生した。

また、4階と5階には、窓際に海を向いて設置されたソファから有明海が一望できる「エグゼクティブ・スイート」や、段差がほとんどないバリアフリー対応の客室で、読者などが楽しめる書斎ルームが付いた「ラグジュアリー・スイート」など、それぞれ上質で個性あふれる空間が追求されている。

本館1階に位置し、最も海に近い露天岩風呂付き和風客室「ジュニア・スイート」は、30㎡と広いテラスにある専用露天岩風呂からは正面にある有明海と普賢岳が望める。一室、一室、インテリアも設えも異なる客室のなかでも人気が高い。

最上階の7階の露天風呂は宿泊者専用で、有明海を一望する大パノラマは圧巻。潮の満ち引きによって刻々と景色を変える海を眺めながら湯浴みを楽しむことができる。

2022年10月に新築リニューアルオープンした2階建ての温泉棟「有明海の湯」は、“ひとが本来もつ健全な心身を取り戻す空間”をコンセプトに細部までこだわったフルオーシャンビューとなっている。1階と2階は男女入れ替え制。大浴場は、pH8.4の弱アルカリ性の湯で美肌の効果が。水風呂は、多良岳山系の天然水が常に入れ替わる仕組みに。