〝絶景〟桜島と蒸気サウナでホルモンバランスを整える〜Deportare Trip vol.5
サウナの聖地「サウナしきじ」(静岡県)の娘である笹野美紀恵が、数々のサウナや温浴施設をプロデュースしてきた経験と、女性の視点で選りすぐりのスポットを紹介します。
「Deportare Trip〜旅で潤う」連載第5回目で訪れたのは、鹿児島市の中心部にあり、標高108メートルの高台・城山に建つ「SHIROYAMA HOTEL kagoshima」。
地下1千メートルから湧き出る良質な温泉に入りながら、錦江湾に浮かんだ桜島と市街地を一望できる展望露天温泉が人気のホテルです。
静岡県に生まれ、富士山を見ながら育った私にとって、初めて見る桜島は色鮮やかではないものの、その力強く、雄大な姿に圧倒されました。火山灰を見たのもこれが人生初!
「展望露天温泉 さつま乃湯」の泉質は、炭酸水素塩泉。温泉成分が肌の汚れを落としやすくするため、つるつるのお肌になります。程よくとろみのある水は良質で、とても清らか。
スチームサウナは、室内に充満した蒸気によって、全身が〝蒸される〟感じを味わえます。サウナは本来、ただ熱ければいいわけではなく、蒸されるということがとても重要です。湿度によって発汗がスムーズになりますし、肌が熱から保護されて皮膚が痛くなるのを防ぎます。
体の芯からじんわりと温まり、下半身もポカポカ。特に女性は、冷え性改善やホルモンバランスを整える効果が期待できます。デトックスを促しながら体調も整える、まさに、美容と健康に最適なサウナです。
「低温スチームサウナの蒸気は、地下203メートルから汲み上げた天然水を使用。室内が42〜44度の低温に保たれているため、長時間の全身温泉浴をお楽しみいただけます。県内では、指宿や霧島などの温泉地が人気ですが、鹿児島市でも良質な温泉をご堪能いただけると思います」
と、マーケティング部の森山理香さん。日の出や夕暮れどきの桜島も昼の景色に劣らず美しいと言います。
かつて薩摩藩の城があり、西郷隆盛が亡くなる直前に過ごした洞窟も残る城山。鹿児島の歴史を見守り続けてきた美しい自然と出会えたことに感謝したいと思います。
案内人:笹野美紀恵
温浴施設などの事業コンサルタント会社「ONEBLOW」代表。元ミスインターナショナファイナリスト。心と身体をリトリートするサウナの新しい入り方を伝える「SAUNAGE(サウナージ)」として活動中。
SHIROYAMA HOTEL kagoshima
2023年3月に開業60周年を迎える鹿児島屈指の高級ホテル。全355室の多彩な客室は、ホテルの上層階を中心とした桜島ビューの客室「桜島ビュープレミアムフロア」や、畳敷きの部屋にひのきの内湯、窓からは日本庭園と桜島の絶景が望められる「源泉掛け流し温泉付き ジャパニーズガーデンスイート」など上質な心地よさを実現。最上階に昨年新設された『クラブフロア』・『クラブルーム』では鹿児島の迎賓館として最上級のおもてなしを堪能できる。
「展望露天温泉 さつま乃湯」は内風呂(男女各1)、露天風呂(男女各1)、スチームサウナのほかボディケア室も併設され、心も体も癒せるスペースに。トレーニングの本場アメリカ製の最先端フィットネス・マシンを導入しフィットネスジム「Shiroyama Fitness Club [動] -Do-」では充実したトレーニングを行うことができる。
自社で運営する11店舗の和洋中のレストランがお客様をお出迎え。鹿児島の旬の食材を贅沢に使った朝食ビュッフェは、ホテル自慢の和洋80種類以上の豊富な料理をご用意。ホテル最上階のフランス料理「ルシエル」では、鹿児島最大級のワイン1,200本を収蔵されている。
撮影/福田ヨシツグ 取材・文/笹野美紀恵