ホーカー文化を継いで夢を叶える若手起業家たち~民族と食が解け合う都市vol.4
シンガポールの文化を語る上でなくてはならないホーカーだが、出店者の高齢化は避けられず、存続が危ぶまれている。ところが近年、出店費用を抑えられることから、若者がスタートアップの場としてホーカーを選ぶケースが増えている。
ホーカーへの新たな参入者たちは、伝統的な技術や知識を継承しつつ、現代的なアレンジや創造性に富んだ料理を提供している。
彼らが生み出す新たなホーカーの文化価値は、シンガポール自体の人種多様性や宗教、文化を守ると同時に、持続可能な食文化として後世に伝えていくことにも繋がっているのだ。
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写真は「Mian Mian Bu Duan Peanut Pancake」のオリジナルパンケーキ。オーナーの母(福建省出身)が作る伝統的なパンケーキをみんなにも食べて欲しいという願いで、店を始めた。
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こちらは、オーストラリア留学の経験があるオーナー・シャリーンさんが営む「Tree Coconut Nasi Lemak」のナシレマというマレー料理。留学経験者がホーカーに出店したということは面白がられて、新聞に掲載され、人気店に。父親とともに店を切り盛りする。
写真・清水健 取材・山下マヌー 文・高田真莉絵
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