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メンタルを保ちたい時こそ目線を高くする 元K-1王者が出会ったシドニーの広い空

メンタルを保ちたい時こそ目線を高くする 元K-1王者が出会ったシドニーの広い空

LIFE STYLE 旅の出会い

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人生の節目に、ふと心に残る景色がある。2018年、友人ショーンに招かれて訪れたシドニーで、元K-1世界王者は広い青空と出会った。都会の現実の少し上に広がる空を見上げること――それが、心の向きを変えてくれることもある。格闘家として歩んできた人生と、旅先で気づいた“目線を上げること”の意味を綴る。

才人が旅先で出会った忘れえぬ光景を綴る。今回は信奉者を多数抱えるジムの代表で、元キックボクシング世界王者。

写真・案内人 新田明臣

1973年生まれ。東京都杉並区出身。プロキックボクシング選手として世界王座を2度獲得。現役時代からジム経営に携わり、2008年にキックボクシングをベースとしたパーソナルトレーニングジム「バンゲリングベイ 恵比寿」を立ち上げる。ジムには開設当初から現在まで、多くの芸能人やビジネスパーソンが集う。

オーストラリア・シドニー

この写真は2018年、僕が“人生のメンター”の一人と思っている友人が「遊びに来い」と誘ってくれて、2週間ほど滞在したシドニーで撮ったものです。友人の名はショーン。格闘技の大会で、選手のサポート役を務めていたオーストラリア人です。

20代後半のころから彼のことは知っていましたが、決定的に彼との距離が近づいたのが2005年、オーストラリア人格闘家のイアン・シャファー選手と対戦したK-1の試合。彼は相手陣営の人間でした。

当時の格闘技界は“対戦相手=敵”という意識が強く、敵同士は決して仲良くしないのが半ば常識。それなのに、やたらと僕に話しかけてくる……そんな、ちょっと変わった面白い奴、それがショーンでした。

僕たちは試合後も親交を深め、2008年に立ち上げた僕のジムでもレッスンを引き受けてもらったり、早朝のレッスン後には二人して明治神宮に参拝もしました。とにかく人懐っこいショーンは、境内ですれ違う参拝客全員に声をかけ、あっという間に仲良くなってしまうんです。そんな彼とともに過ごすなかで、僕はコミュニケーションの大切さを改めて学ぶことができたのです。

ショーンに招かれ、訪れたシドニーは空がとても印象的な街でした。東京でも、僕は空を見ることが大好きです。人は気持ちが落ち込んだときなど、どうしても伏し目がちになってしまうもの。だから、僕はメンタルを高く保ちたいとき、意識的に顔を上げ、目線を高くするよう心がけています。

都会では目の前にビル群という現実世界が広がっていますが、その少し上には自然物である空もある。自分の現在地点を見据えつつ、それでも空を視界に捉えることで、僕は自分の心が開いていく実感が持てるんです。

その点、大都会でありながら気候もよく、緑も濃くて、なにより空が青くて広い……。現実に身を置きながら、ちゃんと雄大な自然とのつながりも感覚できる、それがシドニーという街だと僕は思います。

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