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「サンゴの村」沖縄・恩納村エメラルドの海を潜る~Deportare Trip vol.6

「サンゴの村」沖縄・恩納村エメラルドの海を潜る~Deportare Trip vol.6

LIFE STYLE 旅で潤う

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サンゴの養殖に成功!世界屈指のダイビングスポット「恩納村」

民間人が手軽に宇宙に行ける未来が、あとどのくらいで来るのかはわからない。しかし、僕にとって手軽に宇宙旅行気分!?を体験できるのがスキューバーダイビングだ。

沖縄本島の中部に位置する恩納村(おんなそん)は、国内有数のシュノーケリングとダイビングのスポット。クマノミが多数生息する「山田ポイント」、差し込む光が美しい「青の洞窟」など、透明度の高さと海洋生物の美しさには目を見張るものがある。

「生物が多種多様なのは、豊かなサンゴのおかげです。恩納村は2018年に『サンゴの村宣言』をし、サンゴの保全・再生活動に取り組んだ結果、サンゴの養殖に成功しました。ダイビングショップの我々も、漁師さんの指導でサンゴ苗の植え付けなどのお手伝いをしています。一般の方は養殖場の見学や、サンゴの苗作り体験ができます」

そう語るのは、ダイビングショップ「S.E.P.マリンクラブ」オーナーの宮﨑宗さん。

サンゴはカルシウムなどのミネラルを豊富に含有。沖縄県の脳梗塞発症率が低い理由やご長寿のお年寄りが多い理由は、飲料水や海産物などの食事からたくさんのミネラルを摂取しているからと言われている。サンゴ礁の恩恵もあるのだろう。

実は宮﨑さん、僕の高校時代からの友人で、恩納村に移住して20年以上になる。

「波の音で毎朝5時に目が覚めて、ビーチを歩きながら仕事に向かうのが日常。自然と一体化する生活は心穏やかに、体も健康になります」(宮崎さん)

長年の友の操縦する船から眺めるエメラルドグリーンの海は、最高だ。

東シナ海を望む景勝地「真栄田岬」「万座毛」は必見!

沖縄半島北部の西海岸・恩納村は、琉球石灰岩が隆起した断崖絶壁「真栄田岬」や「万座毛」など、ダイナミックな地形が堪能できる景勝地。岩壁から望む深いブルーの東シナ海の観賞、ホエールウォッチングなど、起伏に富んだ大地と海からなる大自然の魅力を堪能できる。

恩納村の前兼久の港から5分ほど。沖縄屈指の名勝地「真栄田岬」へと向かう船からの壮観な眺め。
船の上からもサンゴの養殖の様子が見られる。クマノミがたくさん見られる「山田ポイント」からも近い。
世界屈指のダイビングスポット「青の洞窟」。トップシーズンには、多くのダイバーでごった返す。
洞窟の内部に差し込む太陽光線の反射によって海面が青色に輝くことから「青の洞窟」の名が付いた。
「真栄田岬」は、琉球石灰岩で形成されたダイナミックな断崖絶壁の地形が特徴。岬の先端
では魚釣りを楽しむ人も。
階段を下りると、一般の人でも青の洞窟に行くことができる。東シナ海を一望でき、崖下には入り岬と青い海が広がる。
「真栄田岬」から車で25分ほどの場所にある断崖絶壁の「万座毛」。真栄田岬と同じく琉球石灰岩で形成されており、象の鼻のような奇岩が目印。台地の上には天然の芝が広がり、名前の由来は「万人も座する草原」。クジラが出没することでも知られている。

恩納村が人気のダイビングポイントである理由は、起伏に富んだ地形。「アーチやクレバス(岩壁の溝や岩にできた大きな亀裂)など世界屈指のダイナミックな地形ポイントを楽しめます。海流や地形の影響で回遊魚なども集まりやすく、シーズンによってさまざまな海洋生物が見られます」(宮﨑さん)

案内人:竹下雄真

1979年、神奈川県茅ヶ崎市出身。会員制パーソナルトレーニングジム「デポルターレクラブ」代表。トップアスリートをはじめ多くの著名人の肉体改造に携わり、ウェルネス以上、メディカル未満の領域で、クライアントの進化に日々努める。著書に『ビジネスアスリートが実践する最強のリカバリー術』(光文社)ほか多数。

S.E.P.マリンクラブ

05年設立。スキューバダイビングやシュノーケリングの体験ツアーを開催するほかライセンス講習などを行なっている。人気ツアーは、熱帯魚と遊ぶ「青の洞窟」体験ダイビングや小さなお子さんも参加できるファミリー限定のシュノーケルなど、真栄田岬のカラフルな熱帯魚やサンゴ礁を楽しめるツアーが多数。

tel. 098-965-3561

沖縄県国頭郡恩納村字真栄田1429

http://www.sep58.com

Google Map

撮影:白木裕紀子(真栄田岬・万座毛)、S.E.P.マリンクラブ(海中写真)
取材・文:竹下雄真 編集:服部広子