アートと居住空間が融合した最南端の美術館~A N A社員発「冬の沖縄旅」vol.1
旅に出かけづらい日々が続き、沖縄が恋しくなってきた人も多いはず。この3年で、人が集まり、新たな場が生まれ、沖縄は大きく進化。そこで今回は、島生まれ島育ちのANA“うちなーんちゅ”社員、ANA沖縄空港・旅客サービス部の加藤美津紀さん、佐久川うらんさんのお二人が、冬に訪れたい注目のスポットをご紹介します。フライト充実の沖縄なら週末旅も実現可能。アートや美食を満喫する、2泊3日の沖縄旅に出かけましょう。
聖なる森と海に抱かれ、暮らすようにアートに親しむ
世界文化遺産に登録されている聖地「斎場御嶽」の森。その深く大らかな懐に守られるようにして建つ、赤瓦の建物が「南城美術館」です。
昨年プレオープンした日本最南端にある美術館の最大の特徴は、アートと居住空間が融合した展示スタイル。もとはフィニッシングスクールだった建物をそのまま残して室内をリフォームし、常設展示室として活用。玄関から和室、寝室、トイレまで至るところに作品が展示されているのです。
さらには宿泊滞在型のアトリエを備え、各種展示室やテラスでは演奏会などのイベントも開催。アートに浸る冬の沖縄はいかがでしょう。
「沖縄と世界各国のアーティストとのつながりが見えますよ」(佐久川)
「アートを身近に感じる場所。カフェに寄るのもお忘れなく」(加藤)
南城美術館
土地の風を感じながら、自然のなかに心を漂わせる宿
旅好きな夫妻が「のんびりしたところで子育てをしたい」と選んだのが沖縄。これからは自分たちが旅に出かけるのではなく、旅人を迎え入れる場所を、と2021年3月に開いた宿が「mui たびと風のうつわ」です。
独立した4棟から成るプライベートヴィラは、建物から備品に至るまで、ふたりの審美眼と心遣いが感じられます。
館内の建材や家具、うつわ、宿で出されるコーヒーなども、地元で生まれたものや縁のあるものを使用。滞在しているうちに自ずと沖縄の恵みに触れ、その良さが心と体に染み込んでいくよう。
12月頃は、名所満載の周辺を散策するのに格好の季節とのこと。
「海に臨むリゾートホテルとはまた違った魅力のある宿です」(佐久川)
「移住者も一緒に地域を盛り上げる。南城の人って温かいんです」(加藤)
mui たびと風のうつわ
ナビゲーター
左. 加藤美津紀/かとう みづき 沖縄県北中城村出身。ANA沖縄空港・旅客サービス部で教育訓練や生産関連業務を担当。休日は究極の沖縄そばを求めて「そば活」に励んでいます。
右. 佐久川うらん/さくがわ うらん 沖縄県浦添市出身。ANA沖縄空港・旅客サービス部でラウンジ関連業務を担当。うつわの魅力にハマり、旅先などで出会ったお気に入りを集めています。