平野紗季子が絶賛 新潟の逸品『〆張り玄米あげもち』は潔いほど清らかな味
食いしん坊の方々が出合った、とっておきのお取り寄せを教えてもらう連載。暮らしを幸せにしてくれるあの味を求めに、旅をしたくなることでしょう。
食べ終えたそばから取り寄せた潔いほどに清らかな味
食の魅力を唯一無二の表現で綴るフードエッセイストの平野紗季子さん。独特の感性、言葉のチョイスにファンが多く、消えゆく食事を貪欲に言葉で残しつづけた記録でもある、新刊『ショートケーキは背中から』は大好評だ。
予約のとれない話題店も、誰もが知る庶民的なチェーン店も等しく愛する平野さんが今夢中になっているお取り寄せは、『ぽんしゅ館』の『〆張り玄米あげもちしょうゆ味』だそう。
「昨年、仕事で新潟に行った際に、新潟駅の構内で偶然出合いました。新幹線で東京に帰る前のちょっと空いた時間に寄ったお店で見つけたのがきっかけです。名店にわざわざ足を運んでお目当てのものを買って味わうのも大好きなんですが、たまたま入った店での偶然の出合いも大切にしていて。このあげもちは、味で勝負しているのがびしびしと伝わってくるシンプルなルックスが気になって手に取った記憶があります。
地方でお菓子を探す際は、裏のラベルを見るようにしているんです。原材料が片手でおさまるくらい少ないものには、おいしいものが多いと思っているので。これも、原材料がとても少ないんですよ。そこも気に入りました。もちろん、たくさんの食材を使っている複雑な味わいのものも大好きですけどね。帰りの新幹線で早速食べたら、潔いほどの清らかな味に驚きました。食材の味がストレートに伝わってくるんです。あまりに好みの味だったのですぐに食べきってしまい、東京駅に着いたタイミングで、 10 袋以上まとめてオンラインショップからお取り寄せしました。
一袋の価格が手頃なので、ちょっとした手土産や、贈りものにもぴったり。相手に気を遣わせないのがいいですよね。あと、おせんべいやあげもちって、海外を旅しているときに無性に食べたくなりませんか。しょうゆやお米の味が恋しくなるのかもしれません。今度、海外に行くときにはこちらを持参したいです。サイズも量もちょうどいいし、バッグに忍ばせておくといいかもしれないですね」
ぽんしゅ館の『〆張り玄米あげもちしょうゆ味』
栽培の難しさから「幻のもち米」と呼ばれる希少な品種「〆張りもち」を玄米のまま用いたあげもち。もち米の持つ、濃厚な旨みをいかすために味付けはシンプルに仕上げている。軽やかな食感も魅力。
120g 486円
https://shop.po nshukan.com 詳細はHPを要確認。
平野紗季子
フードエッセイスト、フードディレクター。 podcast番組『味な副音声』(J-WAVE)のパーソナリティや菓子ブランド「(NO) RAISIN SANDWICH」の代表を務める。新刊は食とは何かを考え抜いた『ショートケーキは背中から』(新潮社)。