メインコンテンツにスキップ
脳にも優しいリゾート地は? 頭痛専門医おすすめは常夏のあの島

脳にも優しいリゾート地は? 頭痛専門医おすすめは常夏のあの島

LIFE STYLE 雲の上の診察室

share

眩しい太陽、青い空、心地よい海風……、そこに降り立つだけでワクワク、ウキウキのビーチリゾート。

でも、いざビーチに繰り出してみたら、気分とは裏腹に頭がズキズキ、痛くなってしまった、そんな経験ありませんか?
とくに、日ごろから頭痛に悩まされている方、そんな方はビーチリゾートにはぜひ、ツバのある帽子とサングラスをご持参ください。

高い気温、そして何より強い光の刺激は脳を興奮させ、痛みを誘発する可能性が大なんです。燦々とふりそそぐ直射日光や、ギラギラと輝く海からの反射光など、ビーチリゾートには隠れた“頭痛の種”があるのです。

ツバのある帽子を被るだけで、7割の陽光をカットできると言われています。また、サングラスは目を刺すような強い陽光を和らげるのにとても有効。

もう一つ、ちょっとしたコツを。サングラスはレンズの色が薄いものを選びましょう。外したときに明暗の差があまりにも大きいと、それだけ刺激が強くなり、頭痛を引き起こしかねないからです。

頭痛専門医としてオススメしたいビーチリゾートは、ハワイです。光線が強く気温も高い常夏の島なのに、ハワイ訪問後「頭痛に悩まされた」と訴える患者さんはほとんどいません。どうやら、湿度の低さが関係しているようです。さらりとした空気が、極端な暑さを感じさせず発汗も少なめで、脱水症になりにくいことや、体温の急激な上昇が少ないことも、頭痛を誘発しにくい理由ではないかと、私は考えています。

日ごろ頭痛に悩まされているという皆さま、どうぞハワイにお出かけください。ただし出発前に、帽子とサングラスをトランクに入れるのを忘れずに。もちろんANAのFLYING HONUで!

笑顔になる処方箋

ビーチリゾートには、帽子とレンズの色が薄いサングラスを! 脱水症にならないよう、冷えた飲料水を持ち歩きましょう

脳神経外科医・清水俊彦(しみず・としひこ)

脳神経外科医。医学博士。1958年、京都府生まれ。日本医科大学医学部卒業、東京女子医科大学大学院博士課程卒業。現在、東京女子医科大学をはじめとする複数のクリニックで頭痛外来を担当し、一日あたり数百人の患者さんを診察する、頭痛研究の第一人者。著書やメディアへの出演も数多い。