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【東京博物館】国宝仏像11体を寺外で初展示 特別展「中尊寺金色堂」

【東京博物館】国宝仏像11体を寺外で初展示 特別展「中尊寺金色堂」

CULTURE MUSEUM

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パリに行ったらルーヴルへ 東京に来たらトーハクへ!

多様化や国際化が当たり前の昨今、国際社会で私たちに求められるのは個人のルーツをきちんと語れること。海外に行くとその国の文化を知るため美術館や博物館に足を運ぶのでは?

東京には東京国立博物館(トーハク)がある。日本が世界に誇る博物館で日本の文化を深く知り、語りたい。

東京国立博物館

本館(日本ギャラリー)

2階は日本美術の流れをたどる時代別展示、1階は彫刻、陶磁、刀剣などの分野別展示や企画展示で構成。コンクリート建築に瓦葺きの勾配屋根をのせた「帝冠様式」の代表的建築として平成13年(2001年)、重要文化財に指定。

国宝仏像11体が初の寺外公開空間を8KCGにより原寸大で再現!

建立900年特別展「中尊寺金色堂」
奥州藤原氏初代の藤原清衡が中尊寺金色堂を建立してから900年を迎えることを記念して開催される特別展。中尊寺金色堂中央壇に安置されている国宝仏像11体が寺外で揃って公開されるのは初めてのこと。さらに、金色堂内の空間を、高精細な8KCGにより幅約7mの大型ディスプレイ上に原寸大で再現。堂内に入り込むかのような体験が叶う。

中尊寺金色堂中央壇 金色堂内でもっとも重要な中央壇には、阿弥陀三尊像、地蔵菩薩像など国宝の仏像11体が安置されている。

中尊寺金色堂外観

建立900年 特別展「中尊寺金色堂」

2024年1月23日(火)~4月14日(日)

本館特別5室

[休館日:月曜日、2月13日(火)※ただし、2月12日(月・休)、3月25日(月)は開館]

大人も楽しめ、子どもは夢中になる “入り口”「親と子のギャラリー」

子どもに博物館は難しそうだし退屈するのでは……という心配は無用。トーハクの展示作品には子どもも夢中になれるものがたくさんあるし、大人とは違った視点で作品を眺め、興味をもつことも多い。本物が放つ魅力は子どもをも魅了するのだ。

親子で参加できる催しは大好評を博している。子どもにも親しめる工夫がされた「親と子のギャラリー」は、わかりやすい解説やハンズオン体験と映像で文化に近づける。

読み聞かせや子ども向けのワークショップなど、さまざまイベントが実施される「トーハクプチ・キッズデー」では、こどもが騒いだら迷惑なのでは……という心配をすることなく、思いっきり文化と遊ぶことができる。当日は、子どもたちに人気の公式キャラクター「トーハクくん」「ユリノキちゃん」も登場するかも。

特集 親と子のギャラリー中尊寺のかざり

特別展「中尊寺金色堂」と連携し、「中尊寺の飾り」をテーマに展示。中尊寺金色堂の堂内荘厳(しょうごん)や仏具のあり方、漆工螺鈿(らでん)と金工分野の制作技法に注目します。模造や工程見本、映像や触察ツールなどを用いて、こどもだけでなく大人にもわかりやすく紹介する展示です。

2024年1月23日(火)~3月3日(日)

本館特別2室

子どもと見たい!総合文化展の作品BEST3

重要文化財樫鳥糸肩赤威胴丸(かしどりいとかたあかおどしのどうまる
胴丸とは胴体をぐるりと囲い、右脇で端を引き合わせた形式の鎧のこと。下半身を守る草摺(くさずり)という裾は8枚に分かれ、足を動かしやすい作りになっている。兜や両袖も備えた胴丸の名品として知られる。技巧を尽くした精緻な仕立てに子どもも大人も感動。
室町時代・15世紀陸奥三春藩主秋田家伝来秋田一季氏寄贈東京国立博物館蔵
【2024年2月6日~4月21日まで、本館5室にて展示】

重要文化財遮光器土偶(しゃこうきどぐう)
縄文時代に作られた人形(ひとがた)土偶。日本で最も有名な土偶の一つ。明治時代に発見され、独特な目の表現がスノーゴーグル(=遮光器)に似ていたことから遮光器土偶と名付けられた。映画『ドラえもん新・のび太の日本誕生』では、土偶ツチダマのモデルとなった。縄文時代のファッションを知る参考材料にも。
青森県つがる市木造亀ヶ岡出土縄文時代(晩期)・前1000~前400年東京国立博物館蔵
【2024年9月1日まで、平成館考古展示室にて展示】

パシェリエンプタハのミイラ
人間は死後に再生し、その魂はもとの体に戻ると信じられていた古代エジプトで発展したミイラ作りの技術。このミイラの棺は幾重にも重ねた麻布を漆喰で固めたもので、棺の表面の供養文から、パシェリエンプタハという名前の人物のミイラだとわかる。子どもたちに大人気で、親子で盛り上がること必至の作品。
エジプト、テーベ出土第3中間期(第22王朝)・前945~前730年頃エジプト考古庁寄贈東京国立博物館蔵
【東洋館3室にて通年展示】

トーハクにしかできない楽しい仕掛けが満載の特別な日「トーハクプチ・キッズデー」

博物館の面白さを家族で知って、楽しんでもらうための特別な一日。研究員による子ども向けギャラリートークやお茶室体験、ぬりえ、感覚ゲームや作品の前で聴く紙芝居など、子どもが楽しんで参加できるさまざまな催しを開催します。

タブレットで自分だけの硯箱(すずりばこ)をデザインしたら、小箱が作れるペーパークラフト型紙がダウンロードできる。キッズデーでは、その型紙をプリントアウトするサービスも。

トーハクには昔話に出てくる道具の本物がたくさんある。本物の茶釜を見ながら紙芝居「ぶんぶく茶がま」を聴くとぐっと楽しくなる。

2月のトーハクプチ・キッズデー

実施日:2月23日(金・祝)

対象:0歳〜中学生とその保護者(小・中学生だけでの参加可)

入館料:一般1,000円、大学生500円、高校生以下は無料、特別展や有料イベントには別途料金が必要

一部のイベントに事前申込制あり

「こども・ファストトラック」を実施。チケット売り場が混雑した場合等、お子様連れの方へ優先的にチケット購入を案内

こんな場所もあります「日本文化のひろば」(本館特別4室)

トーハクでは、昔の人たちがつくって大切にしてきたたくさんの「文化財」を所蔵しています。それらを子どもにもわかりやすく、工夫を凝らした展示によって日本の文化の魅力や楽しさを体験できます。文化財の歴史や仕組みを知って、時には自分でデザインしたり、さわってみたり、日本文化と遊ぶことができる体験型の展示空間です。

東京国立博物館

住所 東京都台東区上野公園13-9

開館時間 9:30~17:00 ※毎週金・土曜:9:30~19:00(入館は閉館の30分前まで)※特別展の開館時間は、同館ウェブサイトにてご確認ください。

観覧料 一般1,000円、大学生500円※特別展は別料金

休館日 月曜日(月曜日が祝休日の場合は開館、翌平日休館)

お問合せ 050-5541-8600(ハローダイヤル)

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