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貴重なアイヌ・コレクション 150年ぶりの帰郷の舞台裏

貴重なアイヌ・コレクション 150年ぶりの帰郷の舞台裏

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ベルリンからウポポイへ—帰ってきた!アイヌのくらしの記憶

国立アイヌ民族博物館の特別展示。ウィーン万博に出品されたアイヌ・コレクションから 「小物入(IA4756)」「頭巾 (IA4750)」「鉢巻(IA4751)」 *すべてベルリン国立博物館群 民族学博物館蔵。

大政奉還からわずか6年後の1873年。日本は国として初めて“万博”に参加した。

オーストリア・ハンガリー帝国の首都で開催されたウィーン万国博覧会に、明治政府は国の威信をかけ、美術工芸品を中心に日本各地の物産を多数出品。そのなかに、アイヌの貴重な生活用具の数々も含まれていた。

1873年のウィーン万博で展示された文化財

今年6月。アイヌ・コレクションを載せフランクフルトを飛び立ったNH204便は、ほぼ定刻に羽田空港に着陸した。

明治の初めにウィーンへ渡り、その後はドイツ・ベルリンの国立民族学博物館が収蔵するアイヌ・コレクション。150年という歳月と、およそ1万1千キロの距離を越え“アイヌの宝”の数々が、北海道に帰ってきた。

羽田空港のスポットで、機体から降ろされるアイヌ・コレクション。国立アイヌ民族博物館への搬入の様子。貴重な文化財の輸送に、細心の注意が払われた

第10回特別展示 開館5周年記念「ウィーン万国博覧会とアイヌ・コレクション」

ウポポイ内にある国立アイヌ民族博物館
11月16日(日)まで

詳しくはこちら https://nam.go.jp/exhibition/floor2/special/vienna2025/

撮影 加治屋 誠
取材・文 仲本 剛

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