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失われた森を復活させるということ〜自然と共存する都市2

失われた森を復活させるということ〜自然と共存する都市2

TRAVEL 2023.06 バンクーバー特集

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人口70万人。カナダで最も人口密度の高い都市バンクーバー。にもかかわらず商業地区の面積と同じ広さの公園を維持している。どこかの国のように「公園を削り有効活用を」などといった声が上がってこない。むしろその逆、「バンクーバーを代表するスタンレーパークとその周辺の自然を守るべき」という声の方が大きく、実際多くの住民が自然保護のための活動や行動をしている。いったい何故それが可能なのか?

スタンレーパーク生態学協会のOliviaさんによると「住民の皆がこの公園の価値をよくわかっているからです。自然と親しめる場所として多くの人から「宝物」のように思われている。スタンレーパークの森だけでなく、海からサーモンが遡ってくる川もあります。森と海に囲まれたバンクーバーの環境を守らないといけないと考える人が多いのは、そういうバンクーバーの環境が生み出す景観と自然が好きだからこそ、ここに暮らしているから何だと思います」。

都市と自然とのバランスが絶妙なように見えるバンクーバーだが、しかし実際はそうでないことも。「ここ数年、森の中に暮らす狼が人を襲うという事件が続きました。動物達の住んでいた環境を回復しなくてはいけません。鳥が卵を生んで育てられるとか、狼が人を襲わないとか。外来種を取り除いていくという地道な作業も続けていかなくてはなりません」。
驚いたのは、古くからの生態系が守られている森だと思っていたのだが、実はスタンレーパークの森は、セカンドジェネレーションであるということ。
元々は3つの先住民族が生活の場としていた森を、19世紀後半から20世紀初頭にかけ、開発目的のために森林を大幅に破壊。その後1930年代に、バンクーバー市はこの地域を公園として再生するための植林プログラムを実施。今の森はその後に復活させた森なんですよ」(Oliveさん)。

バンクーバーの人々がスタンレーパークとその周辺の自然を守り復活させようとするのは、ローマ教皇がカナダ訪れ先住民に謝罪したのと同様に、先住民族の森を破壊してしまったという過去の過ちと、失われかけている先住民族の文化を守るという、そんな気持ちもあるのではないだろうか。

因みにスタンレーパークの森では先住民族の文化や歴史に関する教育プログラムや催し物が開催されており、公正かつ包括的な取り組みが進められている。

取材・文・写真:山下マヌー

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