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写真好きなら一度は訪れたい 世界初の写真が生まれた村とパリのライカ文化

写真好きなら一度は訪れたい 世界初の写真が生まれた村とパリのライカ文化

TRAVEL 2026.08 パリ特集

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世界最初の一枚から、現代のライカ文化へ。 フランスは、写真という文化の始まりと、その魅力を守り育てる人々に出会える国だ。ブルゴーニュでは、ニセフォール・ニエプスが世界初の写真を生んだ「ル・グラ」と博物館を訪ね、その原点に触れる。パリでは、ライカストアや老舗修理工房で、名機を愛し受け継ぐ人々の思いを知る。写真を撮る喜びが、きっと少し深くなる旅である。

世界で最初に撮られた写真はラベンダーの香りがした

ニエプス博物館にて。左からコレクション担当のシルヴァン・ベッソン氏、ブリジット・モーリス=シャバール館長、広報のエマニュエル・ヴィエイヤール氏、ガイドのアレクシス・アザール氏
ニセフォール・ニエプス博物館

ル・グラからもほど近いニエプスの故郷、シャロン・シュル・ソーヌに1972年にオープンしたニセフォール・ニエプス博物館(写真上)。「カメラ・オブスキュラ」などニエプスゆかりの品のほか、さまざまなジャンルの数百万点の写真と1万点の機材を収蔵、展示している。

取材時の企画展「みんな写真家?」では、歳月を経て誰もが撮影できるようになった現代を表現。「ニエプスも自分が開いた世界の途方もない大きさに、驚いていることでしょう」(ベッソン氏)

ニセフォール・ニエプス博物館
Musée Nicéphore Niépce

1826年、ニセフォール・ニエプス(写真左)はサン・ルゥ・ド・ヴァレンヌ村の別邸「ル・グラ」(写真右)で世界初の写真「エリオグラフィ」の撮影に成功。

エリオグラフィ

木製の暗箱「カメラ・オブスキュラ」を用い、アスファルトの一種を感光剤とした。

カメラ・オブスキュラ

「その溶剤に彼はラベンダーの精油を使った。もしかしたらエリオグラフィは花の香りがしたかもしれませんね」(ニエプス博物館・アレクシス・アザール氏)

村にはニエプスの墓もある。

ニエプスの墓

ニエプスの家
Maison Nicéphore Niépce

写真の都で見つける 自分だけの愛機

「一瞬の魔法、それが写真です」
グアンゲネ氏

1979年、ライカ愛好家で建築家の故・ギナン氏が個人で開業した「Maison de Leica」が2006年、ライカ公式店に。

「ライカ専門店の草分けで、ヴィンテージ機のコレクションは世界トップクラス」と話すのはライカ・フランスのプレス担当、ガエル・グアンゲネ氏(上写真・中央)。

店にはライカⅠ型や、ブレッソンのサインが残る小切手の展示も。

ライカ・ストア(パリ・ボーマルシェ大通り店)
Leica Store(Paris Beaumarchais)

「大切な人との思い出を残すもの」
ガレル氏

修理と中古カメラ販売を手掛ける。所在地は「ライカ・ストア」と同じボーマルシェ大通り。この通りはかつて数十店が軒を連ねるカメラ街だった。

「うちも前身は地域でも有名な修理工房でしたが、時代の変化のなか廃業。職人有志が集い2008年に再出発した」(代表、レミ・ガレル氏)

高い技術と丁寧なサポートで根強い人気を博す。

アトリエ・イマージュ・セルヴィス
Atelier Images Services

写真 一井りょう
撮影・取材・文 仲本剛

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