石垣島・竹富島・西表島 八重山ブルーに癒されるスポット6選【翼の王国厳選】
翼の王国6月号では八重山諸島をはじめとする琉球文化圏に伝わる神話的な概念、ニライカナイについて特集しました。
八重山には、訪れる人の歩みにそっと寄り添うような風景が広がっています。強い日差しの中に透ける水底、夕刻に色を変える空と海、星が瞬く夜の浜辺──自然の静けさと豊かさが、旅の印象を深めてくれます。人工物の少ない景観や素朴な暮らしの気配も、忙しい日常を離れた時にこそ心に残る要素となります。
今回は翼の王国が厳選した八重山諸島のおすすめスポット6選をご紹介します。
川平湾(かびらわん)〈石垣島〉

石垣島の北西部に位置する川平湾は、「川平ブルー」と呼ばれる独特の色彩。観光地としての人気も高く、石垣島を訪れた旅行者がまず立ち寄るスポットです。海面の色は天候や太陽の角度によって変化し、群青から淡い青緑まで多彩な表情を見せるといわれています。
湾内には黒真珠の養殖筏が設置されており、風が吹くと木材がきしむ音が響きます。整備された遊歩道を進めば、白砂の浜へと続き、途中の展望台からは湾全体を一望できるでしょう。
遊泳は禁止ですが、観光客向けのグラスボートが運行されており、水中にはサンゴや熱帯魚の姿が見られます。岸辺からでも海底の砂地が透けて見えるほど、透明度の高さが魅力です。
夕刻には海の色合いが緩やかに変化し、日没の時間帯には金色の光が水面に広がる様子が見られることも。展望と海のコントラストが印象的なロケーションです。
川平湾(かびらわん)〈石垣島〉
住所 沖縄県石垣市川平
アクセス
バス:「川平公園前」下車すぐ
車:新石垣空港より約40分
電話番号 0980-82-2809(石垣市観光交流協会)
営業時間
景勝地は終日開放・年中無休
グラスボートは9:00~17:00に15~20分間隔で運航(台風・海況により変更あり)
料金 入場無料グラスボート:大人1,700円、子ども800円、幼児無料(2025年4月改定料金)
コンドイビーチ〈竹富島〉

竹富島の南西に広がるコンドイビーチは、遠浅の海と白砂が特徴の海岸です。海の色は“ミルキーブルー”と呼ばれ、時間や天候によって微妙に変化します。干潮時には「幻の浜」と呼ばれる砂州が現れ、海中に伸びる道のような景観が見られるでしょう。
波は穏やかで、日差しが強い日には水面下に揺れる光の模様が美しく輝きます。波打ち際には貝殻が散らばり、陽の角度によって反射が強まることも。周囲では野良猫が木陰で静かに過ごす姿が見られることもあるので猫好きな方にもおすすめです。
夕刻には空と海の色が変わり、小浜島や西表島の島影が遠くに浮かび上がります。風景の大半は自然によって構成されており、視界をさえぎるものがほとんど見られません。
コンドイビーチ〈竹富島〉
住所 沖縄県八重山郡竹富町字竹富
アクセス
竹富港から:・路線バス(竹富島交通)で約10分(毎時17・47分発、最終17:47)
・レンタサイクルで約15分
石垣島から:・高速船(八重山観光フェリー)で約15分(片道880円)
電話番号 0980-82-5445(一般社団法人竹富町観光協会)
営業時間
ビーチ・園地は24時間自由散策
・年中無休
※監視員や遊泳エリアは常設されておらず、夕暮れ以降の遊泳は控えるよう注意喚起あり
料金 入場無料。シャワー・トイレも無料(※2024年度以降の施設更新計画に伴い有料化の可能性あり)
由布島の水牛車渡し〈西表島〉

西表島と由布島の間に広がる浅瀬は、干潮時には徒歩でも渡れるほど水深が浅くなります。この約400メートルの海を渡る手段として知られているのが、水牛車です。ゆっくりと進む車上では、御者が三線を奏でながら民謡を口ずさみ、潮風に吹かれながら音楽を楽しむひと時が旅情を彩ります。
この水牛たちは昭和初期に台湾から導入され、もともとは農耕用として使われていたもの。現在では観光の一環として運行され、由布島の主要な交通手段として定着しています。
由布島は1970年代の台風によって一時的に無人に近い状態となりましたが、定住を続けた住民たちがヤシやブーゲンビリアを植え、現在では植物園が整備されています。島内には遊歩道もあり、季節によっては複数種の蝶が舞う美しい場所です。
満潮時には水位が水牛の腹部近くまで達することもあり、夕刻には海面に金色の光が広がる美しい光景も。静かな海とともに、自然のリズムがゆったりと流れていきます。
由布島の水牛車渡し〈西表島〉
住所 沖縄県八重山郡竹富町古見689
アクセス
垣港離島ターミナルから高速船で西表島・大原港へ約40分(安栄観光・八重山観光フェリー)
大原港から西表島交通の路線バスで「由布水牛車乗場」まで約25分その後、水牛車に乗り換えて干潟を渡り、由布島へ約15分
電話番号 0980-85-5470(株式会社由布島)
営業時間
9:15~16:30(入園締切 15:45)
定休日:年中無休(※潮位や台風・強風時は開園時間変更や臨時休園あり)
料金
・往復水牛車+入園料
大人2,000円、小人1,000円
・徒歩入園
大人700円、小人350円障がい者割引(大人1,600円、小人800円)および団体料金あり
ニシ浜〈波照間島〉

波照間島の北西に位置するニシ浜は、白い砂浜と透明度の高い海が続くビーチです。『ハテルマブルー』と呼ばれる独特の色合いで知られており、浅瀬でもサンゴや熱帯魚が確認される他、ウミガメが出現することも。
集落から浜へは緩やかな坂道が続き、海の広がりとともに島の地形を一望できます。浜の砂は細かく、海中の透明度は最大で約20メートルです。
夕方には日光が水面に反射し、空の色の変化とともに景観が変化。夜間は人工光が少なく、条件が合えば南十字星や満天の星が観測可能です。
ビーチにはシャワー小屋や木陰のベンチがあり、日中の休憩や滞在にもぴったり。風通しが良く、夏季でも比較的過ごしやすいでしょう。
ニシ浜〈波照間島〉
住所 沖縄県八重山郡竹富町字波照間(ニシ浜一帯)
アクセス
石垣港→波照間港:安栄観光の高速船で約60~70分(片道4,530円/1日3〜4便)
波照間港→ニシ浜:島内無料シャトル(波照間空港~集落経由)で「ムシャーマ公園」下車、徒歩約5分
レンタサイクル・徒歩で約5〜10分(緩やかな坂道を北西へ)
電話番号 竹富町観光協会 0980-82-5445/竹富町役場波照間出張所 0980-85-8428
営業時間
ビーチエリアおよび併設のトイレ・シャワー棟は終日利用可能
※監視員は不在のため、遊泳は自己責任です
定休日:年中無休
料金
入場無料
設備利用料も現状無料
※施設更新に伴う有料化を町が検討中(2025年4月時点)
玉取崎展望台〈石垣島〉

石垣島北部の丘陵地に位置する玉取崎展望台は、赤瓦屋根の東屋が印象的な観光スポットです。空港からは車でおよそ20分。国道沿いにはブーゲンビリアの花が彩りを添え、道中も南国らしい雰囲気に包まれています。
展望台周辺にはハイビスカスが植えられ、1年を通して鮮やかな花を楽しむことができます。展望台は海風を感じながら景色を眺められるよう整備されており、島内ドライブの途中に立ち寄るスポットとして人気です。
視界が開けたその先には、東に野底半島、西には平久保崎まで続く稜線が広がります。眼下にはサトウキビ畑とサンゴ礁が織りなすグラデーションが見られ、晴れた日には空と海の青が鮮やかに際立ちます。
午後には積雲の影が海面を静かに移動し、夕刻には遠くの灯台に陽光が差し込む瞬間も。時間とともに変わる景色が、訪れる人を飽きさせません。
玉取崎展望台〈石垣島〉
住所 沖縄県石垣市伊原間
アクセス
車:南ぬ島石垣空港から国道390号を北へ約20分/石垣港離島ターミナルから約40分
バス:東運輸〈東回り一周線・平野線など〉で「玉取崎」下車。石垣バスターミナルから約55分、空港から約25分
電話番号 0980-82-2809(一般社団法人石垣市観光交流協会)
営業時間 展望台と園地は終日開放
年中無休(夜間は照明が少なく、石垣市観光交流協会が安全確保を呼びかけ)
料金 入場無料
シュガーロード〈小浜島〉

小浜島の中央を走るシュガーロードは、サトウキビ畑の間をまっすぐ貫いて海へと続く一本道です。NHKの連続テレビ小説『ちゅらさん』のオープニング映像にも登場し、現在も撮影スポットとして親しまれています。
道は舗装されており、徒歩や自転車での通行が可能。のどかな風景の中を移動できるルートとして、多くの観光客が立ち寄っています。
春にはサトウキビの緑の葉が風に揺れ、刈り取り後の季節には牧草ロールや牛の姿が点在することも。坂を下ると視界が開け、西表島を背景にコバルトブルーの海が広がる雄大な景色が目の前に現れます。
周囲には人工の灯りがほとんどなく、夜には満天の星が広がるのも魅力のひとつ。潮騒やサトウキビの葉が風に揺れる音が静かに重なり、島内でも特に静けさを感じられるエリアです。
シュガーロード〈小浜島〉
住所 沖縄県八重山郡竹富町小浜
アクセス
石垣港→小浜港:高速船で約30分(1日6〜8便、安栄観光/八重山観光フェリー)
小浜港→シュガーロード:徒歩約20分、自転車で約10分、タクシーで約5分/観光バス(コハマ交通)の各便も経由
電話番号 0980-85-3571(小浜島総合案内所)/0980-82-5445(竹富町観光協会)
営業時間 終日通行可能・年中無休(街灯が少ないため、夜間の通行時はライトの携行を推奨)
料金
通行無料
駐車場・トイレは未整備のため、港周辺または宿泊施設の設備を利用
<八重山への翼>
ANAおすすめの「沖縄ツアー」を探す
八重山のアクティビティ一覧を確認する
早めの予約がおトク!マイルが貯まる・使える「ANAトラベラーズホテル」を確認する
マイルが貯まる「ANAトラベラーズレンタカー」を確認する