メインコンテンツにスキップ
石垣島に来たらオニササを召し上がれ 商標登録されたマル秘グルメを初体験

石垣島に来たらオニササを召し上がれ 商標登録されたマル秘グルメを初体験

TRAVEL 2025.06 八重山特集

share

旅先での出会いと楽しみは、出会う絶景や人々ばかりではない。食事もまた、欠かせない旅の要素であり、そのときの旅を思い出させてくれる重要なコンテンツ。そしてそれは単にお腹を満たすための「食事」ではなく、時として「冒険」という要素が加わることもある。

今回の特集で訪れた石垣島には「オニササ」なる食べものが存在する。沖縄ファンなら多くの人が知っているかもしれないが、そうでない人には、「オニササ」と聞いてもおそらくどんな食べものなのかを想像することは難しいのではないか。オニササとは、オニとササに分解される。つまりオニとササという要素でできている食べ物。

では「オニ」と「ササ」とはなんだ?ということになるのだ。オニとはおにぎりのこと。ではササは?鶏のささ身のこと。つまりオニササとはおにぎりとささ身をミックスさせた食べ物で、石垣島の人々のソウルフードの一つでもある。

しかしなぜ合体したネーミングになっているのか?

ささ身おにぎりでもいいじゃないか。それはその食べ方にある。“おにぎり”と“ササミフライ”を合体させ、ビニール袋の中で押し潰して食べるのだ。ところで、コンビニやスーパーではオニササという商品は売っていない。実はオニササは知念商会によって商標登録されている。オリジナルのオニササを販売している知念商会は、食料品や雑貨を扱うお店ではあるのだけど、しかし店は見事にオニササ推し。Tシャツやレジャーシートほか、オニササスピンアウト商品もあったりしてなかなかの商売上手。

実はオニササという商品はない。オニササは自分で作るものなのだ。だから作り方を知っておかなくてはオニササを食べることは出来ない。

そこで、オニササのお作法を抑えておく。店内に入ると大きなショーケースがあり、横に置いてある①ビニール袋を掴んだら、②そこにささ身を放り込み、③好きなおにぎりを選んで同じくビニールに投入、④お好みでソースやマヨネーズをかけたらビニールを掴み中の具材を整えたら、⑤ハイ、完成!

因みにささ身のほかにコロッケやウィンナーなどの具も選べるのだが、最初からそれらに手を出すのは邪道。オニササ初体験者なら、まずはオリジナルのささ身からいっておきたい。オニササ、それはちょっとした食の冒険でもあり、深い思い出と味わいを与えてくれる逸品。

取材・文・写真 山下マヌー

翼の王国のアンケートにぜひご協力ください。
抽選で当選した方にプレゼントを差し上げます。

八重山のおすすめホテル