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鍾乳洞にダイブして天然の水風呂へ 大分・豊後大野の神秘すぎるサウナ

鍾乳洞にダイブして天然の水風呂へ 大分・豊後大野の神秘すぎるサウナ

TRAVEL 2025.05 大分特集

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豊後大野(ぶんごおおの)「サウナのまち」の話題のひとつが、鍾乳洞を水風呂にした「稲積(いなづみ)水中鍾乳洞」。

3億年前に形成され、30万年前の阿蘇火山大噴火で水没し現在の形となったという大自然の賜物(たまもの)。国の文化遺産として厳重に管理される鍾乳洞も多いなか、ここを水風呂にしてしまおうという、サウナーにとって夢のような話を一体誰が現実化させたのだろう。

世界初!? 鍾乳洞にダイブできる大自然サウナ 「サウナのまち」の進化はとまらない

名水百選認定の「白山川」に繋がる、透明度の高いすばらしい水質。マイナスイオン溢れる神秘的な空間を、肌で味わえる。鍾乳洞のその先には!?
スタッフが丁寧に案内してくれる。

サウナのまちの発起人でLAMPのオーナー高橋さん率いるメンバーは、コロナ禍で各自のサウナ建設に励みながら、あるとき稲積水中鍾乳洞のアクティビティであるダイビングをする人を眺めていた。鍾乳洞の支配人・青松善輔さんとの会話でふいに出た提案が「鍾乳洞ダイビングができるなら、鍾乳洞をサウナの水風呂にしたらどう?」

もともと温浴施設でサウナに親しみがあった青松さんにこれが刺さった。鍾乳洞の構造上、水は通年16℃に保たれる。まさに天然の水風呂。最近はテントサウナというものがあるらしいと知り、ここから青松さんの行動力と探究心がサウナ作りを現実化していく。創意工夫がこらされた上質なサウナは、サウナ好きな人が実験を重ねて作ったことが、入ってみるとわかる。あとは鍾乳洞に身を委ねる。ほかにない爽快感を体に刻むアウトドアサウナの真骨頂。

テントサウナに次いで近年設営されたログハウスサウナ。サウナストーブや内装はスタッフの手作り。大きな薪ストーブや高い位置の座椅子など、フィンランドサウナを踏襲した室内環境。
アウトドアサウナの醍醐味である外気浴デッキ。木を伐採しないように作られている。春は桜吹雪の中でととのいを感じられる。

インフィニティチェアに寝そべって見上げた青々としたもみじ。紅葉の時季も美しい。

魚たちが目視できるほどの透明度! 非日常のととのい空間にトリップ。

熱波も研究している青松さんによる極上熱波。スタッフが個人の体感に合わせたサウナの入り方を導いてくれるので、初めての人も記憶に残るサウナ体験を味わえるはず。

稲積水中鍾乳洞

大分県豊後大野市三重町中津留300

TEL 0974-26-2468

https://inazumi.com

Instagram @inazumi_official

撮影 藤原次郎
コーディネート 菊池智子
取材・文・編集 中野桜子

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