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三春滝桜と美肌の名湯へ、源泉100%のミストサウナ〜Deportare Trip vol.7

三春滝桜と美肌の名湯へ、源泉100%のミストサウナ〜Deportare Trip vol.7

LIFE STYLE DEPORTARE

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サウナの聖地「サウナしきじ」(静岡県)の娘である笹野美紀恵が、数々のサウナや温浴施設をプロデュースしてきた経験と、女性の視点で選りすぐりのスポットを紹介します。

「Deportare Trip〜旅で潤う」連載第7回目で訪れたのは、福島県須賀川市で30年、自家源泉掛け流しの宿として知られる「おとぎの宿 米屋(よねや)」。とろりと肌にまとわりつくような滑(なめ)らかな湯と、源泉100%のミストサウナが自慢のこちらは、私の心に残る名湯の一つです。

美しい木々に囲まれた露天風呂や、豊富な湯量を誇る大浴場に加え、18部屋ある客室のお風呂は全て源泉掛け流し。どれも広々とした開放的な造りで、ゆったりとした気分に浸れます。

「源泉の温度は51.6度。夏は地下水を加水して温度を下げますが、冬の寒い時期は自然に温度が下がるので源泉のまま使用しています。化粧水のようなとろみのある泉質はアルカリ性単純温泉で、お肌の汚れや角質を落とす美肌の湯。塩分も含まれているので保湿効果もあります」

と、広報担当の有馬愛さん。良質な湯を求めて来館する人たちのなかには、源泉100%のミストサウナを楽しみにしている人も多いと言います。

「湯に浸(つ)かるのとはまた違い、頭のてっぺんからつま先まで、源泉を全身で浴びるような贅沢な体験ができます。ミストは体に熱を伝えやすくする効果があるので、温泉に浸かる前に浴びると汗をかきやすい。髪の毛がしっとりするとおっしゃるお客様もいます」(有馬さん)

私自身、日本中の温浴施設を回っていますが、源泉が使われたミストサウナは非常に珍しい。肌の潤いが持続することも実感しました。さらに飲泉もしましたが、臭(くさ)みもなく飲みやすい。体内から健康になるようです。有馬さんいわく、「お猪口(ちょこ)一杯くらいがおすすめ。胃腸によいので便秘の改善に効果的」。

春には日本三大桜の一つ、「三春滝桜」へ足を延ばすもよし。宿の湯船に浸かって桜を楽しむ花見露天もいいものです。

案内人:笹野美紀恵

温浴施設などの事業コンサルタント会社「ONEBLOW」代表。元ミスインターナショナファイナリスト。心と身体をリトリートするサウナの新しい入り方を伝える「SAUNAGE(サウナージ)」として活動中。

おとぎの宿 米屋

tel. 0248-62-7200

福島県須賀川市岩渕字笠木168-2

東北自動車道「須賀川IC」から国道118号線を会津方面へ約10分

東北自動車道「鏡石PAスマートIC」から県道289号線を天栄村方面へ約5分

http://e-yoneya.com

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自家源泉掛け流しの良質な温泉と、「おとぎ話」をモチーフにした会席料理が自慢の宿。のどかな田園風景と里山を望む大人の隠れ家風一軒宿は、1992年にオープン。「花咲爺さん」をイメージした「花びらひらり」など趣向が異なる12の部屋と、2021年11月にリニューアルオープンしたプライベートスイートルーム「離れ88」の6部屋からなる。

宿の名前にもなっている「おとぎ話」のコンセプトは、宿の女将が我が子を寝かしつけるときにおとぎ話を読み聞かせていたところから生まれた。

「とぎ」は話の相手をして退屈を慰めることを言い、「お」は接頭語。「昔、高貴な人たちが退屈しないために、側近たちが話して聞かせていたのがおとぎ話だったそうです。今でこそ、大人が子供に読んで聞かせるものですが、もともとは大人のためにあったおとぎ話。うちのお客様の大半は都会で働いている方で、日々、忙しく動き回り、退屈など感じる余裕もない。周りに田んぼや山しかないようなこの宿だからこそ味わえる退屈な時間を贅沢に過ごしてほしいという思いが込められています」(広報・有馬愛さん)

「おとぎ話」のコンセプトの代名詞にもなっている食事は、無農薬・有機栽培の野菜や天然素材を中心にし、調味料などもいっさい添加物を使用しないというこだわり。「おとぎ話」をモチーフにした四季折々の会席料理「おとぎ会席」は宿の名物になっている。

今春(3、4、5月)のおとぎ会席は「きんたろう」をモチーフに、山菜を使ったお料理や岩手短角牛のステーキなどがいただける。おどき話のストーリーのように運ばれてくるお膳を囲み、仲間や家族との会話も弾みそう。

取材・文/笹野美紀恵 編集/服部広子