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「飛行機の忘れ物」を撲滅! 旅の高揚気分にも優る対策あれこれ

「飛行機の忘れ物」を撲滅! 旅の高揚気分にも優る対策あれこれ

LIFE STYLE 快適な空だけの旅

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最近よく物を失くしている。普段使いの日用品から、家や車の鍵とか、これを失くしたらおしまいだろう! というほど大事な物まで、あれもこれもである。

心配になって、友人に相談すると、意外に皆も同じような経験をしているらしい。だからといって安心してはいけない。相談した相手も全員揃って、もっと的確な人に相談しなければいけない状況なのかもしれない。

飛行機を降りる際、CAさんが機内アナウンスで「最近、機内でのお忘れ物が大変増えています。携帯電話、タブレット端末、お子さまのおもちゃ、文庫本、ワイヤレスイヤホン、充電器、ケーブル、書類などお手回り品、収納棚のお土産品など、今一度お確かめください」と、念を押してくれる。あー、ここでもやっぱり私だけじゃないんだ、などと安堵してはいけない。

ちゃんとあちこち何度も何度も指差し確認して降りたほうがいい。飛行機は 一度降りると、保安上機内に戻ることができない。降機後、到着出口付近までしばらく歩き、ようやく忘れ物に気づいたところで、引き返すことはできないのだ。

地上係員さんに忘れ物を機内まで探しに行かせたり、本来やらなくてもよい業務に時間を割かせたりするのは困りものだ。たとえ見つかったとしても、忘れ物が戻ってくるまで相当の時間を要する。羽田着最終便の機内で忘れ物をしてしまい、終電に間に合わなかった私。

日々、飛行機で移動するビジネスパーソンであれ、旅行者であれ、飛行機に乗って遠出することで、気分高揚モードのスイッチが入ると、途端に忘れ物をしがちになるそうだ。ついうっかりとか、起こりうるすべてのミスを未然に防ぐ航空会社の厳格なマニュアルを、この際乗客にも徹底してはどうだろう。出発前の機内に流れる注意喚起のビデオプログラムが新しくなった。じっくりとご覧になってほしい。
「ANA監修 正しい飛行機の乗り方」というタイトルで、最後までしっかり読むと、マイルのオマケつきなんていう本を出してくれると私的には嬉しいかも。

先日搭乗した成田→メキシコシティ線のビジネスクラスでいただいた1934年創業、英国王室御用達「ETTINGER」のアメニティポーチは降機後重宝している。家の鍵、パスポート、ANAカードと大事な物を、移動中すべてこの中に入れると自らに掟を課してからは、いつもの「あれ、どこにやったかな〜」がなくなった。

しかし、ポーチを丸ごとどこかへやってしまうとも限らない。今さっきまで目の前にあった物が忽然と消えてしまうイリュージョンの世界を何度も体験している身なので、今後も気を引き締めて行動しよう。他人になるべく負荷や迷惑をかけない飛行機の乗り方を実践している、皆の手本になるような“プロ搭乗客”の道は険しい。

〜つづく

パラダイス 山元 | ぱらだいす やまもと

プロ搭乗客。 ANA ミリオンマイラー。音楽家。餃子レストラン「荻窪餃子 蔓餃苑」オーナーシェフ。著書に『読む餃子』、英語版・フランス語版餃子レシピ本『GYOZA』、『パラダイス山元の飛行機の乗り方』『なぜデキる男とモテる女は飛行機に乗るのか?』などがある。全国各地で開催中の「皮からつくる本気の餃子づくり教室」などの出演イベントの詳細は X(旧Twitter) で発信中。

X @mambon

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