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ワシントンD.C.のリノベホテル「キンプトン・ホテル・モナコ」 1830年から現代へ 時を越える贅沢ステイ

ワシントンD.C.のリノベホテル「キンプトン・ホテル・モナコ」 1830年から現代へ 時を越える贅沢ステイ

TRAVEL 2025.06 ワシントンD.C.特集

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ワシントンD.C.有数の商業地区、ペン・クォーターに位置する「KIMPTON HOTEL MONACO WASHINGTON DC」(以下キンプトン・ホテル・モナコ)。1837年に建築された市の元中央郵便局を改装し、2002年に開業した。アメリカ合衆国が独立宣言をしたのが1776年、その後ホワイトハウスや連邦議会議事堂が造られ、1830年代後半から財務省や特許庁、そして中央郵便局が完成。まさに国の記念碑的な建物のひとつで、外装全体が大理石張りという建物はワシントンD.C.で初めてのことだったという。

クラシックとモダンが融合するデザイン

建物は国定歴史建造物に指定されるも、郵便局機能が1997年に移転すると、長らく放置されていた。そこで、歴史的な価値と壮大な建築を残しつつ、モダンな快適さがあるラグジュアリーホテルの建設がスタート、「キンプトン・ホテル・モナコ」が完成した。ホテルのファザードは建築当初からの古代古典様式が色濃く残り、コリント式の大理石の柱が建物の歴史を感じさせる。館内を歩くと、大理石と鋳鉄製のらせん階段、漆喰で施された装飾やドームなどが随所に残り、ヘリテージを巧みに生かしたデザインがじつに特徴的だ。

また、客室が並ぶ廊下を歩くとちょっと雰囲気が変わることに気づく。天井が緩やかに弧を描く建物当初の部分、これに対してその後、増築された部分はスクエアでシャープな仕様に。そんな発見もぜひ。イベントルームの「Paris Room」はかつて郵便局長の図書館だったところ。天井のドームから自然光が降り注ぎ、ゴージャスな雰囲気だ。企業イベントやカクテルパーティー、ウェディングパーティーなどが行なわれる。

ホテルには「Dirty Habit」というオールディダイニングがあり、ボリュームたっぷりの朝食から、ディナーではクラフトカクテルやエッジの効いた料理などが楽しめる。ここに中庭を利用したテラス席があり、ワシントニアンに人気だ。滞在中には企業のパーティも開かれていた。じつはこの中庭、かつては郵便局に馬で来る人々の、馬止めのスペースだったという。こんなところにも歴史を感じる。

広々としたレイアウトの客室で寛ぐ

「キンプトン・ホテル・モナコ」の客室は184室。キングベッドルーム、ダブルベッドルーム、ツイン、スイート、さらにペットフレンドリールームもあり、いずれも居住性の高い上品な空間で、なにより高い天井と大きな窓が開放感たっぷり。調度品も重厚感があり、ベッドヘッドの上にはライオンのレリーフが。力や威厳を表すライオンは、世界に冠たる首都のホテルを象徴しているようだ。

バスルームには深めのバスタブもあり、日本人には嬉しいポイント。そしてクローゼットの中にはヒョウ柄のバスローブ。最初は驚くものの、着用すると着心地もよくホテルの非日常感が満喫できる。ゆったりと優雅なホテルライフを楽しみたい。

後編では、ホテルのお得な無料サービスなどを紹介する。

KIMPTON HOTEL MONACO WASHINGTON DC

700 F Street NW, Washington, DC

https://www.monaco-dc.com/

取材・文 小関じゅんや
写真 yOU(河﨑夕子)

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