ワシントンD.C.の主要ポイントを効率的にひと巡り ホップオンホップオフバスの楽しみ方
到着した日はバスで街の把握を
ニューヨークからアムトラック(新幹線)で約3時間、高速バスでは4時間半ほどでアメリカ合衆国の首都、ワシントンD.C.に到着する。駆け足で巡ってみたい派も、じっくり楽しみたい派も、乗り降り自由のホップオンホップオフバスを利用することをおすすめする。これこそが初めての土地で、どこにどんな観光ポイントがあるのかを把握するのに最適だからだ。乗り降り自由のバスは「ビッグバス・ツアー」と「オールド・タウン・トロリー」の2社が運行(1日券約52$~)。いずれも同じようなコースを走っており、様々なパッケージから選ぶことができる。

コースは例えば、ユニオン駅を出発すると、連邦議会議事堂、スミソニアンの「国立航空宇宙博物館」、子どもたちに人気の「国際スパイ博物館」へ。二階建てバスの上から眺める連邦議会議事堂は白亜のドームをいただく堂々たる建造物だ。

バスはウォーターフロントのザ・ワーフ、ワシントン記念塔へ。ここで下車してワシントン記念塔周辺を散策してみたい。ワシントン記念塔は全米一の高さを誇る石造りのオベリスク。よく見ると下の3分の1の色が違う。これは南北戦争が始まり建築工事が中断したことにより石の色が異なってしまったからだ。

塔の前の人工池を歩くと、リンカーン大統領を讃えるリンカーン記念館が見えてくる。この辺りはモニュメントがライトアップされるので夜の訪問もおすすめだ。

ホップオンホップオフバスは移動が簡単で、アプリを使うとバスがどこを走っているかが確認できる。コース上のバス停の位置も分かりやすく、便利。有効に使って様々な施設を巡ってみたい。
リンカーン記念館から再びバスに乗ると、次はアーリントン国立墓地へ。ここは著名人をはじめ数々の戦争で戦死した名もなき人々ら40万人以上が埋葬されている。第35代大統領J・F・ケネディの墓石には永遠の炎が燃え続けている。
再びバスに乗り込み、次に降りたいのが「国立自然史博物館」や「ナショナル・ギャラリー」などがあるミュージアムエリア。人気の両館は入館無料なので、存分に楽しみたい。


バスはさらに2か所を経由し、ユニオン駅に戻ってくる。一周約1時間30分。下車せずにバスに揺られて、ワシントンD.C.の空気感を感じるのもいい。見どころ豊富な首都の攻略の第一歩にホップオンホップオフバスを使ってみたい。
取材・文 小関じゅんや
写真 yOU(河﨑夕子)
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