ソウルの本格派カフェ3選 豆にこだわり味を追求する店主たちの哲学
K-POPやドラマ、映画の大ヒットにより世界での存在感を増している街、ソウル。パワフルで勢いのあるこの街は、最先端のカルチャーやアートに溢れており、文化的な雰囲気が漂う。その一方、苛烈(かれつ)な競争社会が存在するのも事実だ。競争社会に生きる人々を癒すためなのか、街中には驚くほどカフェがたくさん存在する。
毎日のように新しいカフェがオープンするここソウルに来たのなら、注目の店や、激動の歴史を見守ってきた老舗を訪ねてみよう。現地の人と一緒に、コーヒーの豊かな香りに包まれながら一息つけば、隣国の新たな魅力に気づくだろう。
【PROTOKOLL】潔いほどシンプルな演出がコーヒーを引き立てる
コーヒーに集中できる空間を目指し、建築家のアルヴァ・アアルトのアトリエをモチーフにした店内。奥には大きなロースティングルーム。
コーヒーを抽出した後は、バリスタが実際に飲んでみて、おいしいと確信したものだけを、コーヒー豆の説明が記載されているポストカードとともに提供する。スタッフが黒い制服を着ているのは、自慢のコーヒーだけに注目してほしいという創業者の哲学から。
프로토콜연희점 PROTOKOLL
【gml】ファッションとコーヒーのシナジー効果が生まれる
2024年2月オープン。ファッションブランド「ユニペア」が運営するカフェ。豆は、韓国・釜山などの自国のものをはじめ、デンマークやオランダ、はたまた東京から取り寄せたものが揃う。
ソウルの人たちの間で高まっている「コーヒーを飲みながら、音楽を聴いたり、インテリアを楽しんだり、カフェでは多角的な楽しみ方がしたい」というニーズに見事にこたえている。
洗練された制服も人気の秘密。
지엠엘 gml
【Always Au8ust】スペシャルティコーヒーをもっと身近な存在に
コーヒー好きに名を馳せるスウェーデン・ストックホルムのカフェ「DROP COFFEE」を訪れて影響を受けた店主が、ソウルにもスペシャルティコーヒーの文化を根付かせるべく、オープンさせた。
「DROP COFFEE」によって労働環境などをチェックされた農場から取り寄せた豆を、自らロースティング。「初秋の心地よい陽気が毎日続けばいい」と名付けた店名にぴったりな、優しい雰囲気が漂う。
올웨이즈어거스트제작소 Always Au8ust
写真 平松市聖
取材・文・編集 高田真莉絵
コーディネート Shinhae Song(TANO International)、長嶺典代
ソウルへの翼
東京国際空港(羽田空港/HND)から金浦国際空港(GMP)までANA直行便で約2時間15分。
空港から街の中心地までは空港鉄道A’REXまたは地下鉄で15〜30分。
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