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シンプルな先にあった究極の快適…3室のみの〝サスティナ〟ホテル

シンプルな先にあった究極の快適…3室のみの〝サスティナ〟ホテル

TRAVEL 2023.02 オーストラリア特集

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バイロンベィのヒンターランドの奥のそのまた奥に存在するアコモデーション、BLACK BIRD。
パビリオンと呼ばれる部屋では雨水を再利用し、電気は太陽光で発電。風の音と鳥の声、遠くからかすかに聞こえてくる滝の音の中に存在するサスティナブルな空間。
そのサスティナブルを簡単に実践する方法とは?個人的に思うのは、サスティナブル=シンプル。たとえば体重をシンプルな重さに保っていれば、服のサイズが変わることはない。変わらないからずっと着ることができる。長い間着るから流行は気になる。だから流行に左右されない丈夫でシンプルな白いシャツ数枚とデニム数本(それにアクセントのハットと防寒用のマフラー)を揃えて、それらを着回す・・・。つまり体重を保つというシンプルな行為は、アップサイクルもリサクルも不要となり、それはシンプルでサスティナブルへと通じていく。

部屋数はわずかに3棟(3室)。それとダイニングルームを兼ねたオープンルーム、マグネシウム塩水(塩素を含まないため)のプールがあるだけのBLACK BIRD。ここはシンプルだけど全部ある場所。とくにたくさんあると感じるのが、センス。シンプルなものほどセンスが試される。デコラティブなものとは違い、色や形でごまかせない。
色を使わないモノトーンを中心に揃えた部屋のインテリア、アメニティ。元々はバナナファームだったこの場所。不自然に芝を敷いたり樹木を植えたりせず、あるがままの自然の中に最低限の、だけど最大限の快適な空間と居場所が作られている。

しかしなぜまたこんな山奥に?という疑問が当然湧く。それについてオーナーはいろいろな理由を話してくれたのだけど、つまるところ、「ワイルドな自然の中で泊まれるような場所がなかった」。だから自分で作ったのだ。
この場所に決めるまで18ヶ月間、毎日いろいろな場所見て回ったのだという。初めてこの場所を見たとき、「荒れ放題。でも他と違った」と直感的に感じたのだ。
場所が決まってからも苦労の連続。ご覧のようなシンプルな作りは現代のホテル基準には合致しないことも多く、建築基準他の許可取りなど苦労の末、2019年完成。「完成までBusyで、とてもSLOW LIFE どころではなかった」というわけだ。
だけどBusyの質は都会とはまったく違う。移動したり仕事したりのBusyではなく、好きなことのためのBusy。夢へ到達するまでのBusy。
「SLOW LIFE for BUSY LIFE」の先に手に入れたシンプルな暮らしに触れたくなったら、是非訪れてほしい場所。次にあなたが訪れてもここはここのまま、きっと変わっていないはず。なぜならシンプルなものは色褪せず、いつまでも持続していくものだから。

BLACK BIRD
文・写真/山下マヌー

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