若き酒造りプレーヤーを続々輩出 創業1804年 新潟・阿部酒造が挑む未来の酒造り
持続可能な未来への酒造り新たな作り手をここから
阿部酒造は1804年創業、新潟県柏崎市に続く老舗の酒蔵だ。伝統を守りつつ、新しい挑戦を恐れない姿勢を貫く。6代目の阿部裕太さんが郷里に戻る前には一度廃業も考えたが、底辺を経験したからこそ「挑戦し続け、成長し続けなければ生き残れない」と実感。

定番の酒造りを伸ばす一方、酒屋をはじめ地域、アパレルブランドとのコラボなども積極的に展開する。特に力を注ぐのは次世代の育成だ。阿部酒造には圧倒的に若手が多く集まり、最年長で41歳、24歳から酒造りに携わる人もいる。研修生を受け入れ、研究の場を提供し、惜しみなく独立を促す。
「酒に関わる人口を増やしたい」これがオーナーの考え。酒造りのプレーヤーを増やして未来に向けた日本の酒造りの間口を開く。
「僕たちの酒」シリーズは研修生の卒業制作であり、納得の一杯を仕上げると日本全国や世界へと巣立っていく。酒に関わる人口を増やすこと、それが未来へつなぐ阿部酒造の使命の一つである。
定番の「あべシリーズ」、星の名前をつけた「★(スター)シリーズ」、使う米の田んぼの名前をつけた「圃場別(ほじょうべつ)シリーズ」など、挑戦が詰まっている。
阿部酒造
撮影 金子斗夢
取材・文・編集 中野桜子
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