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南阿蘇の命をいただく 隠れ家レストランでジビエとあか牛、新鮮野菜を堪能する

南阿蘇の命をいただく 隠れ家レストランでジビエとあか牛、新鮮野菜を堪能する

TRAVEL 2025.03 熊本特集

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大人の隠れ家オーベルジュ。心に残る南阿蘇の一皿一皿

阿蘇山麓の森にひっそりと佇む全4部屋の一軒家オーベルジュ。薪の炎が揺れる暖炉の温もりに包まれながら、ガラス張りの空間から四季折々の森の景色を感じられる。変わりゆく風景とともに、時がゆっくりと流れていく。

オーナーシェフの小山鉄平さんは、この地で生まれ育ち、地元の自然と食材への深い愛情を持つ。小山シェフが手掛ける料理には、阿蘇の恵みを最大限に引き出す工夫が凝らされている。料理に使う水は湧水。目と鼻の先にある「平成の名水百選」に選ばれた塩井社水源へ汲みにいく。地元野菜、あか牛、新鮮なジビエ──南阿蘇はまさに食材の宝庫。ここでいただく料理には、素材の持つ力が宿る。記憶に残る料理とは、食材に「命」を感じることなのかもしれない。

森の中で暖かく過ごす贅沢なひととき。オープンキッチンの奥では薪火の燃える音がまた心地よい。
阿蘇の草原だからできる、広い野山で草だけを食べて育ったあか牛。赤身で柔らかな肉質のあか牛は、こだわりの生産者から仕入れる。

デザートは阿蘇の銘酒「れいざん」の酒粕と阿蘇の牛乳で仕込むアイスクリーム。

南阿蘇の湧水、そして阿蘇の酒「れいざん」の酒粕を練り込んだ餌を与えられて育ったニジマス。藁で燻されたニジマスは程よく脂がのり、ほどけるようなきめ細かい肉質。コースは前菜のスープや最後に食べることができるカレーも体に沁みるおいしさ。
宝石箱のような前菜。南阿蘇村を中心に熊本県産野菜で。多種の野菜をロースト、ピクルス、ボイル、フリット、ムースと調理法も様々。

その時々で仕入れられる肉の薪焼き。ワイルドに焼かれた上質な肉はそれぞれ完璧な火入れ。あか牛、鹿、猪。じっくり焼かれたいもも甘い。

湧き水で育った「歌うた瀬せ米まい」で造られるどぶろく「歌瀬」。香りも舌触りも絶品。壷や料理のプレートは山下太氏の作。
心ゆくまで楽しみベッドに入れるのもオーベルジュの至福。

山小屋Holahoo

熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽4635-6

0967-67-2008

https://holahoo.com/

Instagram @yamagoyaholahoo

小山 鉄平 おやま てっぺい

福岡調理師専門学校を卒業後、ハウステンボスホテルズに入社。ホテルアムステルダムの「アクールベール」、ホテルヨーロッパの「デアドミラル」にて上柿元勝氏に師事。その後、実家である南阿蘇のペンションにて一念発起し、オーベルジュ「山小屋Holahoo」を開業。

熊本への翼
熊本へは東京(羽田)などからANA便で阿蘇くまもと空港へ。
※運航情報は変更になる可能性があります。最新の情報はANAウェブサイトをご確認ください。

撮影 神林環
コーディネート 鬼崎翔大
取材・文・編集 中野桜子

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