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湖、そして星空…大自然と一体になれる夢のサウナ~北海道 雪サウナの贅沢3

湖、そして星空…大自然と一体になれる夢のサウナ~北海道 雪サウナの贅沢3

TRAVEL 2023.03 北海道特集

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日本初! 大自然と一体になれる展望ドームサウナ

阿寒町は北海道東部に位置する極寒の地。冬の最低気温は−10°C以下で、4月でも雪が降るほど冬が長い。雄大な湖は時が止まったかのように結氷と化す。だが冬だけの愉しみもあるのが阿寒の魅力。一面が氷で覆われた景色は壮観で、結氷でのワカサギ釣りやスノーモービルなどのアクティビティがたくさん。アイヌの文化が根付いた場所でもありアイヌ文化にも触れられる。極寒のなか観光をしたら、お楽しみは温かい温泉。阿寒湖温泉の泉質は肌に低刺激で、神経痛・冷え性・疲労回復などによいとされ、湖を眺望しながらの温浴は心からリフレッシュできる。昔から愛される「あかん遊久の里 鶴雅」は多種の温泉が魅力。この冬注目すべきは、一新した3箇所のサウナ。監修は笹野美紀恵さん。笹野さんと阿寒を訪れ、サウナの魅力を聞いた。
「私が監修した新たなサウナはいずれもフィンランド式で、蒸気による潤いたっぷりのサウナです。中でも、屋上に設置したドームサウナは日本初。ガラス張りで、満天の星が楽しめる日も。山々を望む朝一の絶景も最高。国立自然公園が見えるすばらしいこのロケーションで、マイナスイオンをたっぷり浴びられるサウナを創りたかった。私がプロデュースする際にこだわっていることは、その土地に合ったものを創る、ということ。目、鼻、耳、口、肌を通じてその地を五感で感じてほしい。動線や躯体アドバイスのみではなくサウナでの過ごし方や呼吸を想像しながら提案しています」。

笹野さんのこだわりが詰まった、屋上のドームサウナ。星のきれいな日はラッキー!昼間は阿寒湖や山々が美しく見え、夜はライトアップされたサウナも幻想的。セルフロウリュで温まったあとは、外気浴や露天風呂も楽しめる。室内の2箇所のサウナとこのドームサウナの計3箇所は、男女入れ替え制でなので1泊で全種類を楽しむことができる。水風呂は、阿寒百年水の天然水を使っている。

年間600回以上サウナに通う笹野美紀恵がすすめる、インナーから燃やすサウナの入り方

室内の2つのサウナ。どちらも曲線が意識された広々としたサウナ室に、大きなオートロウリュ式のストーンが設えられている。

聞けば笹野さんのサウナ来訪回数は年間600回を超えるという。せっかく入るなら効果的に入りたいもの。おすすめのサウナの入り方について聞くと「サウナは熱さが全てではありません。せっかく入るなら意識してほしいのは、呼吸。通常体の表面が温まることで発汗しますが、これにインナーから燃やす汗を加えていく。姿勢を正して息を吸い、肋骨を内側に閉めるように口から息を吐ききる、これを繰り返して。最初はゆっくり息を吐くだけでも全然違うはず。深く息を吸うことで代謝が上がりやすくなり、大きく息を吐くと副交感神経がオンになります。たっぷりといい汗をかけるはずですよ」。なるほど、すぐに実践できるし、代謝が上がっているように実感できる。内臓の中心を意識して呼吸を送ると、ブワッと汗をかいた。普段いかに、きちんと深呼吸できていないかを感じるとともに、特にサウナの中で呼吸が浅くなっていることに気付かされた。開放的なサウナで呼吸を正し、いい汗をかけると、体が軽くなった。ここはお風呂の種類が驚くほど多く、露天風呂からは結氷の阿寒湖がどーんと見える、絶好のロケーション。ホテルから数分歩くと、広々とした足湯もあったり、湖ビューのバレルサウナも開設した。実に、温浴という温浴を堪能できる場所となっている。

運がよければ野生のタンチョウヅルに会える。阿寒湖は鶴が生息すると言われるが、臆病な鶴に合うのはなかなかの運が必要。車を走らせ「鶴居村」へ、日の出前に息を潜めて見ていると、鶴に会える確率も高い。本物の鶴の迫力は、寒さや眠気も吹き飛ばす。

笹野美紀恵

ささのみきえ。実家はサウナの聖地といわれる「サウナしきじ」。しきじの娘として、サウナ、温浴施設などの総合プロデュー ス・PRを手掛ける。サウナは“単なる熱い箱”ではなく心と体をリトリートするものであるとし、新しい入り方を伝えている。近年では施設のプロデュースのみならず、病院と連携した新しいウェルネスのプロデュースも行う。

Instagram @mikie_sasano

Twitter @MikieSasano

あかん遊久の里 鶴雅

〒085-0467 北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉 4丁目6番10号

TEL 0154-67-4000(9:00~18:00)

https://www.tsuruga.com

Instagram @tsuruga_akan

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案内人 / 笹野美紀恵
撮影/yOU(河﨑夕子)
コーディネーター/太田泰斗
取材・文・編集/中野桜子

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