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かつて夏みかんの集荷地だった浜崎町の蔵の宿〜夏みかん物語5

かつて夏みかんの集荷地だった浜崎町の蔵の宿〜夏みかん物語5

TRAVEL 2023.06 萩特集

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 山口県の北部に位置する萩といえば、吉田松陰、高杉晋作、そして伊藤博文に代表される長州ファイブなど、幕末から明治維新、さらには明治期にかけて活躍した偉人のイメージが強い。明治維新からほどなく、萩では日本で初めて夏みかんの経済栽培をスタート。今でも萩のまちを歩けば、いたるところに夏みかんがたわわに実り、5月上旬には白い花を咲かせて、萩のまち全体が甘く爽やかな香りに包まれる。萩は夏みかんのまちなのだ。

江戸時代の街並みのなか外界から隔絶された蔵の宿で静寂に包まれる

 萩市の北部にある浜崎町は、江戸時代は北前船の寄港地として、明治から昭和初期までは、夏みかんの積み出し港として栄えた港町。江戸時代から昭和初期に建てられた伝統的建造物が138棟を数え、2001(平成13)年には萩市で3番目に国選定重要伝統的建造物群保存地区(伝建地区)に指定されている。

 そんな江戸時代の街並みが今も残る浜崎の、かつて目抜き通りとして賑わっていた本町筋にあるのが、一日一組一棟貸しの蔵の宿「閂168」だ。

 全面焼き杉貼りの江戸時代の蔵をリノベーション。小さな扉を開けて、蔵に一歩足を踏み入れれば、天井が高く開放的な空間が広がり、明かりとりの小さな窓があるだけで、静かで外の景色もまったく見えない。外界からは完全に隔絶された空間で、音も光もないからこそ、日常とは違った静かな時間を約束してくれる。

 宿の向かいにある築200年の元廻船問屋を改築した「舸子176」では、地元の食材を使った朝食がオプションでつけられるほか、ティータイムには中国茶やスイーツ、夕食には鍋料理も楽しめる。

 部屋には小さなキッチンもあり、萩ガラスや大屋窯など地元の器もそろっているので、道の駅やスーパーで萩の食材や地酒を調達し、暮らすように過ごすのもおすすめだ。

閂168

山口県萩市浜崎町168
TEL 0838-21-5210
チェックイン12:00~、チェックアウト14:00まで
一棟1泊2名料金¥30,000~(エキストラ料金1泊1名¥5,000で4名まで宿泊可能)
朝食はオプションで1人¥1,500(要予約)
https://futatsugai.jp/kannuki168/

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舸子176

山口県萩市浜崎町176
TEL 0838-21-5210
https://futatsugai.jp/kako176/

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