くどうれいんのお守り 鎌倉発かかんの麻婆ソース レトルトの域を越えた感動の味

小説やエッセイ、絵本、短歌と幅広い分野で活躍する作家・くどうれいんさん。食にまつわる記憶を丁寧にすくい取った作品も多く手がけているくどうさんが、「お守りのような存在」だとおすすめしてくれたのは、鎌倉の人気麻婆豆腐店『かかん』の定番商品『かかんの麻婆ソース』だ。
「仲の良い料理家である今井真実さんが、SNSで紹介されているのを見かけて、仕事で鎌倉を訪れた際にお店に立ち寄ったのが出合いのきっかけ。実際に食べてみたら、今までのどの麻婆とも違う唯一無二の味に感動しちゃって。自宅でも楽しめると知り、迷わず『かかんの麻婆ソース』を買って帰りました。
何度食べてもうっとり 配りたくなる味
豆腐と和えるだけで簡単に作れる商品ですが、他のレトルト食品のように料理をするのが面倒な時に頼る存在ではなく、私にとってはご褒美です。友人たちにもぜひ味わってもらいたくって、結婚の内祝いとして、まわりにお渡ししたこともあるほど、惚れ込んでいます。1袋で1人前と書いてあるんですが、ボリュームがあるのでパートナーと2人で分け合って、大事に大事に食べています。
パッケージに記載されている通り、豆腐は湯通しした方がおいしいですよ。最初はちょっと面倒だな、と感じていたのですが、その通りに作ってみると豆腐に味が染み込んで、ぐっと奥行きのある味に。豆腐の代わりになすを使ったり、九条ねぎを加えて香りを足したりしてアレンジすることもあります。
この麻婆豆腐は、ハイボールはもちろんシードルとも相性抜群。食べるとお酒が飲みたくなっちゃうから、翌日が休みで、気兼ねなく乾杯できるタイミングで作るようにしています。休日の昼からこれをおつまみに飲むお酒はまた最高です。
冷凍庫に常備しているので、もう何度も食べているのですが、そのたびに椅子にのけぞっちゃうくらい、毎回おいしさに感動します。食べ飽きるなんてことがない。すごいことですよね。フライパンに残ったたれは、ごはんにかけて一滴も残さずいただくのが我が家のルールです」

『かかん』の『かかんの麻婆ソース』
絹豆腐と和えるだけで、店の看板メニューの本格麻婆豆腐が自宅で食べられる、ソース。秘伝の特製ジャンの奥深い味わいと、クセになるコクと旨味が魅力。別添えの花山椒でさらに刺激的かつ本格的に。 https://kakan.shop から購入可能。105g×2袋 ¥1,200
くどうれいん
作家。岩手県盛岡市出身・在住。著書に、芥川賞候補作となった小説『氷柱の声』、エッセイ集『わたしを空腹にしないほうがいい』『虎のたましい人魚の涙』『桃を煮るひと』『湯気を食べる』、歌集『水中で口笛』など。