日本一寒い町・江丹別でととのう 薪サウナで雪景色に包まれる贅沢旅

氷点下36度! 旭川・江丹別の森ポツンと一軒家サウナで雪ダイブ
昨冬の最低気温は氷点下36度。旭川の中心部から約20キロメートルの位置にある江丹別(えたんべつ)は、小高い山に囲まれた小さな集落です。

白銀の世界にモクモクと煙が立ち上る一軒家を目指すと、サウナ施設「江丹別マージナルサウナ」はありました。厳寒の冬でも2月の江丹別は特に降雪量が多く、3メートル近くも積もるのだとか。
オーナーの伊勢昇平さんは、「寒くて、雪が多くて、『こんな不便なところに誰が来るの?』と言われて悔しい思いをしたこともありますが、今では、それを求めて全国からお客さんが来る。ネガティブな要素も発想の転換で強みになる」と意気揚々と話します。


1組で完全貸切の薪サウナは贅沢!
毎日シンシンと降り積もる雪のおかげで新雪ダイブもやり放題。北の大地の雪サウナは、この地域だからこそ味わえる唯一無二の温活スポットです。江丹別の森の木を使った薪のストーブはエストニア産。
100度以上と高めの温度ながら、湿度もしっかり感じられる優しい薪サウナで体を芯から温めたら、地下40メートルから汲み上げた水風呂で体を引き締めます。一年を通して約10度に保たれた清らかな水は、極寒の地では温かく感じられるほど。澄んだ空気に包まれた雪景色を眺めながらゆっくりと呼吸をすると肺の奥まで濃い酸素を感じられます。



江丹別が生んだ日本一のブルーチーズ
施設名の由来は、英語で“余白のサウナ”の意。余裕のない日常に疲れたら、ぜひ江丹別へ。
江丹別マージナルサウナ
旭川空港から車で約50分。ANA国際線ファーストクラスの機内食に採用された「江丹別の青いチーズ」の生産牧場「伊勢ファーム」の2代目が22年1月に開業。 組で敷地全体を貸し切りにできる完全予約制のサウナ施設。
北海道旭川市江丹別町拓北217
サウナ・ウェルネスプロデューサー 笹野美紀恵
実家の静岡「サウナしきじ」を“聖地”と呼ばれるまでにした立役者。地域の特徴を生かした温浴施設プロデュースのほか、医療機関と連携し、サウナを未病予防に活用するための開発も手がける。
編集 服部広子
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