アイスホッケー日本代表・ANA社員姉妹の挑戦!スウェーデンで進化、ミラノ五輪でメダルへ
▶︎ To the Top of the World! Battle on Ice: ANA’s Hockey Sisters.
「このお店のように、フィーカができるところや、素敵なお店が町の中心部にギュッと、いっぱいある感じで。どこもアクセスしやすい、住みやすい町です」
カフェのテラス席で、日本には馴染みが薄いこの町について説明するのは、姉・人里亜矢可(ひとさとあやか)。隣に座った妹・床秦留可(とこはるか)がこう言葉を継いだ。
「こぢんまりした町ですけど、国内5番目の都市なんです」
晩秋を迎え、めっきり冷え込んできた。二人の息も白く見える。姉の話した「フィーカ」とは、コーヒーなどの温かい飲み物と菓子を楽しむ時間のこと。二人が暮らす北欧のこの国では、単なるコーヒーブレイク以上の意味を持つ、大切な文化だ。
スウェーデン南部の都市・リンショーピング。姉妹は現在、世界有数のアイスホッケー女子リーグ「スベンスカ・ダムホッケーリーガン」の名門クラブ「リンショーピングHC」で、主力としてプレーしている。
また、亜矢可は2014年のソチから3大会、秦留可も2018年の平昌(ピョンチャン)から2大会、日本代表「スマイルジャパン」の一員として冬季オリンピックに連続出場。来月開催のミラノ・コルティナ大会では、悲願のメダル獲得に向け、いっそうの活躍が期待されている。
そして、二人はともにANA人事部・ANA’s Way推進チームに籍を置く“社員アスリート”。
今回は冬季オリンピック開幕を目前に控えた特別編。遠い異国で奮闘を続ける、ANAのオリンピアン姉妹の素顔に迫った。
「スケートもホッケーもすぐに大好きになった」

姉妹は東京で生まれ、北海道・釧路で育った。父はアイスホッケーの元日本代表選手。当初、その父は“氷上の格闘技”と呼ばれる激しいスポーツを「娘にはさせたくない」と反対したという。だが、二人は父の心配をよそに、幼稚園のころからスケート靴を履き、すぐにホッケーのスティックも手にしていた。
「スケートもホッケーも、すぐに大好きになりました」と話す姉。対して妹は「最初はやめたくてしかたなかった」という。当時を姉・亜矢可が振り返った。
「私と違い、妹は幼いころから口数の少ないタイプで。練習中に私、よく下の子のクラスから『すぐ来て』と呼ばれて。行ってみると秦留可が『いや!』という意思表示か、その場で動かなくなってるんです。無言で石像みたいに(笑)。そうなるたび、ひたすらなだめて、妹を練習に復帰させるのが私の役目でした」
取材中、姉妹は何度も「二人の性格は真逆」と話した。たしかに、インタビューでも能弁で社交的な印象の姉に対して、妹は、やや控えめで。彼女の思いを姉が先回りし、代弁してしまうことも少なくなかった。
「母に言わせると、子ども時代の私はリンクで『水を得た魚のよう』と。それぐらいが楽しくて。練習中に私が笑うと『真剣にやれ!』と怒られるのに、妹はちょっと笑顔を見せただけで『はるちゃんが楽しんでる』と母が喜ぶ、みたいな(笑)。そんな、対極の姉妹でした」
夢へのスタンスも、姉妹はまるで違った。姉はスケートを始めた幼稚園のころから、オリンピックを意識していた。
「ちょうど長野オリンピックがあって、初めて正式種目になった女子アイスホッケーに、日本も参戦。『この種目には未来がある』と幼稚園の園長先生が話していたのを聞いて、『私もオリンピック出たい!』って思ったんです。根が単純なんですね(笑)」
いっぽう、妹は苦笑いを浮かべつつ「目標とか、とくになかったです」と呟いた。
「漠然とアイスホッケー、続けてたんですが……。高校生のとき、初めて日本代表に選ばれたんです。ところが、ソチの直前、最後の最後に補欠になって、本番のリンクには立つことができなくて。そのとき初めて『私もオリンピックに出たいかも』って」
この挫折が妹・秦留可の闘志に火をつけた。果たして姉妹は、揃って日本代表に欠かせぬ存在になったのだ。
妹は昨季に怪我で離脱、チームは得点の要を失い打撃に

幾度も大舞台に立った二人に、オリンピックの思い出を尋ねると、妹・秦留可は「試合で、初めて緊張した」と笑った。
「私にとって最初のオリンピック、平昌の初戦でした。試合前に整列したとき、その一瞬だけ、なんかそわそわした気分に。ふだん、試合で緊張したことないんですけど、このときは『私、緊張してるんだ!』って」
元来、海外志向が強かった秦留可は平昌の翌年、大学卒業を機に自ら海外の複数のクラブにコンタクトをとり、自分を売り込んだ。そして、姉よりも先に、現所属チームに入団した。
姉・亜矢可は過去のオリンピックについて「悔しかった思い出でもいいですか?」と前置きしてから、こう続けた。
「前回の北京、私たちは『絶対メダルを獲る』と臨んだんです。そのために、平昌からの4年間、頑張ってきたつもりでした。1次リーグを1位通過して迎えた決勝トーナメント1回戦。相手は世界ランク3位のフィンランド。そう、ここに勝たないとメダルは取れないんです。でも結果は「1対7」の完敗。それが何よりも悔しかった、オリンピックの忘れ難い思い出です」
この苦い経験から、姉も海外挑戦を決意。コロナ禍で帰国していた秦留可が改めてチームと連絡をとり、亜矢可と二人しての入団がすんなりと決まった。
「ふだん、あまり喋らない妹ですけど、すごい頼もしかったです。エージェントも通さず、直接クラブとやりとりして。英語で事態を切り開いていく突破力には感心しました。私は日本語派なので(笑)」
古豪のリンショーピングHCだが、近年はやや低迷中で、昨季は10チーム中7位だった。不振の理由を亜矢可が説明した。
「いまのチームは妹が司令塔、得点の80%に絡んでいます。ところが昨季序盤、妹は激しいボディチェックにあい大怪我を負って離脱してしまったんです」
基本的に女子のアイスホッケーはボディチェックが禁じられているが、現在のスウェーデン女子リーグでは、許容されているという。秦留可が言う。
「世界選手権でもここまでのボディチェックはない、というほど激しいです。また、このリーグではアフターチェック(パックを離した後の選手に当たること)でも、反則を取られない。私の怪我も、相手選手のアフターチェックでした。体重80キロのその選手が、倒れた私の右膝の上に。一発で前十字靭帯が切れてしまいました」
亜矢可が補足した。
「ディフェンスの私と違って、フォワードの秦留可は、やっぱり相手チームから狙われるんです。妹を潰せば、リンショーピングの攻撃は機能しなくなるのを、相手もよく分かってる」
昨年10月、秦留可は1年ぶりに復帰。オリンピックに向けて徐々に調子を上げているところだが、姉妹はここスウェーデンで「自分たちの成長を実感している」とも。「このリーグはプレースピードがとにかく早く、ボディチェックもあるので、常に先を読んでいないとダメ。試合中は頭もフル回転させます。その成果か、世界選手権に出たときは、状況判断に余裕を感じました」(秦留可)
姉は「ホッケーIQが上がった」と自負している。そして、持ち前のコミュ力にも磨きがかかったようだ。
「チームではプレー中、上下関係もなく、監督に対しても自分の意見をどんどん伝えていかないと、ポジション争いでも遅れをとってしまうんです。そこは、自分もすごく戦えるようになったと思います」
ANA社員となって「競技者として強くなれた」

「私も妹も、アスナビという制度を使って入社しました」
「アスナビ」とはJOCの就職支援制度。安心して競技に取り組みたいトップアスリートと、彼らを採用、応援することで、社内に新たな活力が生まれることを期待する企業とをマッチングするものだ。亜矢可は2017年、秦留可は2019年、ANA入社を果たした。姉が言葉を続けた。
「じつは、私たちの母はかつて客室乗務員志望で。ANAの就職試験で最終まで進んだ経験もありました。その母から『CAの仕事が格好いい』と、聞いて育ちましたから。アスナビという制度ができて、ANAが参加していると知ったので、もう、ANA一択で就活しました」
妹・秦留可は、姉の姿を通じて、ANAを志望するように。
「姉が入社後、代表の試合にもANAの同僚の人たちが大勢、応援に。私のことも精一杯、応援してくれた。その経験もあって、温かくていい会社だなと思ったんです」
二人は人事部のANA’s Way推進チームに籍を置いている。
「会社の行動指針である『ANA’s Way』を、グループ全体で推進するチームです。その指針のなかには『努力と挑戦』という一つの柱があって。社員アスリートとして、そこを体現する役目があると思うので。帰国した際にはグループ各社に向けて講演をしたり、オープンセミナーを担当したりしています」
こう語る亜矢可に、アスリートとして、ANA社員でよかったことを尋ねると「いっぱいあるんですけど」と笑った。
「アイスホッケーだけしか知らなかったら、心が折れてしまっていたと思うことも。とくに平昌(五輪)のあと、私は社会人1年目だったんですが、競技ではなかなか結果が残せず、すごく落ち込んでいたんです。その際、当時の上司が親身になって、私の競技人生を一緒に考えてくれました。その経験がなければ、自分のアイスホッケーを言語化したり、客観的に見る術も知らないままだったと思います。ANAの社員になったことで、競技者としても私は強くなれたと思います」
アイスホッケーのシーズン中はリモート勤務、シーズンオフには、帰国し出社もする二人。競技を引退した後も、ANAで働き続ける予定だ。「ホッケーで培った集中力は仕事にも生かせてると思う」と語る秦留可は、これまでの経験を海外支店で活用したいという。
「将来は海外支店の仕事に携わりたいです。とくに直行便も就航したストックホルム支店で、これまで5シーズン過ごし経験したものを、発信していけたら、嬉しいです」


最後に、改めて来月のオリンピックへの抱負を聞くと、二人は異口同音「出るからにはメダルを獲りたい」と話す。姉は「自分史上最強でありたい」と力を込め、妹は「確実に世界のトップに近づいていると思う」と自信を覗かせた。そして、互いに寄せる信頼を姉妹は口にした。
「ホッケーIQが高い妹には、リンクを俯瞰して見ることができる才能もあって。チームメートもよく言うんです、『ハルカは目がいくつある?』って。それぐらい、驚くようなパスが出せる。オリンピックでもきっと、スコアリングチャンスを何度も作ってくれると信じてます」
こう語る姉に対して、妹も。
「姉は後ろから声を出してチーム全体に指示を出したり、サポートをしてくれる。私も、ちょっとぐらいミスしても、後ろに姉がいるから『ま、大丈夫か』って。そんな安心感があります」
ミラノ・コルティナでは、スウェーデンで、そしてANAで進化を遂げた姉妹から、目が離せそうもない。
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To the Top of the World! Battle on Ice: ANA’s Hockey Sisters.
“There are so many cafés like this one where you can have a fika, and a lot of wonderful shops are concentrated in the city. It’s a very accessible and comfortable town to live in.”
Sitting at the terrace of a café, Ayaka Hitosato, the older sister, tells us about this town, unfamiliar to most in Japan. Haruka Toko, her younger sister who is sitting beside her, adds:
“It’s a compact city, but it’s actually the fifth-largest in the country.”
We have now reached late autumn, and it has gotten quite cold. The two sisters’ breath is visible in the air. The fika Ayaka mentioned refers to a break during the day spent enjoying warm drinks like coffee with pastries. More than a simple coffee break, it’s an important cultural tradition in this Nordic country where the two live.
We are in Linköping, a city in southern Sweden. Ayaka and Haruka are currently leading players for Linköping HC, a prestigious club in the world-renowned Swedish Women’s Hockey League.
Aya has competed in three consecutive Winter Olympics since Sochi 2014, and Haruka in two since PyeongChang 2018. They both participated as members of the Japanese women’s national team, nicknamed Smile Japan. They are expected to participate in next month’s Milano Cortina Winter Olympics to pursue their long-cherished goal of winning a medal.
Both sisters are also employee athletes working in ANA’s Way Promotion Team in ANA’s Human Resources Department.
This special edition is being published right before the start of the Winter Olympics. We dive into the true faces of ANA’s Olympian sisters, who continue to strive for the top in a distant foreign country.
“I immediately fell in love with skating and hockey”
Ayaka and Haruka were born in Tokyo and raised in Kushiro, Hokkaido. Their father is a former Japanese national ice hockey team player. They wore skates for the first time when they were just in kindergarten and soon got familiar with using hockey sticks as well.
Ayaka: I immediately fell in love with skating and hockey.
Haruka: Personally, I really wanted to quit at first.
Ayaka reflects on those days.
Ayaka: My sister and I are very different. She’s always been quiet since we were little. I’d often get called over by my juniors during practice, and Haruka would just be frozen in place, as if saying no with her body. She was silent as a statue. (laughs) Whenever that happened, I was the one to try to calm her down and get her back to practice.
During the interview, Ayaka and Haruka mention a few times how their personalities and the way they approach their dreams are completely different. Ayaka has been thinking of the Olympics since she started skating in kindergarten.
Ayaka: Women’s ice hockey was an official event for the first time during the Nagano Winter Olympics. When I saw that Japan was competing, it made me want to participate in the Olympics too.
Meanwhile, Haruka whispers, “I didn’t really have any goals at the time” as she smiles wryly.
Haruka: I more or less continued playing ice hockey… Then, in high school, I was selected for the Japanese national team for the first time. But at the very last moment, right before the Sochi games, I became a reserve player and couldn’t step onto the ice for the actual games. That was when I first wished I could compete in the Olympics too.
This setback fueled her determination, and both sisters ultimately became essential members of the Japanese national team.
Haruka had to withdraw due to injury last season, leaving her team without their key player and suffering a big blow
As both sisters have participated in the Olympics many times, we ask them about any memories they have. Haruka laughs and says it was her first time feeling nervous during a competition.
Haruka, who had always wished to find opportunities overseas, tried to promote herself to different international clubs after graduating from university the year following the PyeongChang games. She then joined her current team before her older sister.
Before sharing her memory about the Olympics, Ayaka asks if it can be something she regrets.
Ayaka: During the last Beijing games, we were absolutely determined to win a medal because we believed we had worked hard enough for four years since PyeongChang. We topped the preliminary round and advanced to the first round of the playoffs. We were playing against Finland, who was ranked third in the world. We knew we had to beat them if we wanted a medal, but we ended up losing 1-7. This was extremely frustrating for us.
This tough experience made Ayaka decide to challenge herself overseas. Haruka, who had returned to Japan because of the pandemic, reconnected with the team, and both sisters joined the club.
Ayaka: Haruka doesn’t usually talk much, but I could really rely on her at that time. She had exchanges with the club directly without an agent, and I was really impressed that she managed to do it all in English. I’m much better at Japanese. (laughs)
Despite being a long-established club, Linköping HC had been struggling slightly in recent years, finishing seventh out of ten teams last season. Ayaka explains the reasons for their poor performance.
Ayaka: Haruka is the central player for the current team, and she is responsible for 80% of the scoring. However, she suffered a serious injury from a violent body check early last season and had to leave the team.
Haruka explains that while body checking is usually prohibited in women’s ice hockey, it is permitted in the current Swedish women’s league.
Haruka: Even in world championships, you don’t see body checks this violent. Also, in this league, checking a player after they’ve released the puck isn’t penalized either, and this is how I got my injury. A player weighing 80 kilograms landed on my right knee when I was down, and it tore my anterior cruciate ligament in one hit.
Ayaka: Since Haruka is a forward, unlike me, who plays defense, she’s definitely targeted by the opposing team. They know that if they take her out, Linköping HC’s offense will crumble.
Last October, Haruka made a comeback after a year. While gradually improving their performance for the Olympics, the sisters also mention feeling their growth here in Sweden.
Haruka: All the players in this league are extremely fast, and I always have to put my brain into full gear to anticipate body checks that can come out of nowhere. This might be why, during the world championship, I was much better at assessing the situation.
Ayaka says that her hockey IQ has risen and that her innate communication skills have also gotten even better.
Ayaka: There is no hierarchy in the team during games. If we don’t voice our opinions to the coach, there’s a risk of falling behind and not getting the position we want. I think I’ve gotten better at fighting for my spot in defense.
“Becoming an ANA employee made me a stronger athlete”
Ayaka: Both my sister and I joined the company using the Athlete Navigation System.
The Athlete Navigation System (AthNavi) was established by the Japanese Olympic Committee (JOC) to support employment. It matches top athletes who want to focus on their sport with companies that want to bring new energy to their business by hiring and supporting them. Ayaka joined ANA in 2017, and Ruka in 2019.
Ayaka: Our mother actually wanted to become a cabin attendant and even made it to the final stage of ANA’s employment exams. She would always tell us growing up that the job of a cabin attendant was really cool. That’s why when we heard about AthNavi and that ANA was participating, we decided to focus our job search solely on this company.
Both are members of the ANA’s Way Promotion Team in the Human Resources Department.
Ayaka: We are the team driving the company’s principles, ANA’s Way, across the entire group.
When asked what the best thing is about being an ANA employee as an athlete, Ayaka smiles and says, “There are so many things.”
Ayaka: I’ve thought about how I would’ve probably been discouraged if all I ever did was ice hockey. Especially after the PyeongChang games, it was my first year as a working adult, and I wasn’t doing great in my sport, which made me really depressed. My boss at the time lent me a sympathetic ear and helped me think through my career as an athlete. I don’t think that without this experience, I would have been able to put how I felt about my ice hockey career into words or look at it objectively. Becoming an ANA employee made me a stronger athlete too.
Finally, when asked about their goals for next month’s Olympics, both Ayaka and Haruka answer in unison, “We want to win a medal.” They also touch on their mutual trust.
Ayaka: Haruka has a high hockey IQ and the talent to see the big picture when looking at the rink. Our teammates would often ask her how many eyes she has because her passes are incredible. I’m convinced that she will create many scoring opportunities for us at the Olympics.
Haruka: Ayaka gives all of us instructions from the back and supports the whole team. Even if I make a small mistake, I feel safe knowing that she’s behind me, and I know it’s going to be okay.
During the Milano Cortina Winter Olympics, all eyes will be on Ayaka and Haruka, who have evolved both in Sweden and with ANA.
奔向世界巅峰在“冰上”奋战的姐妹运动员
“就像这家店一样,有很多可以享受Fika的地方,还有许多很棒的店铺都集中在市中心。无论去哪儿都很方便,是个宜居的城市。”
在咖啡厅的露天座位上,姐姐人里亚矢可向大家介绍了这座在日本鲜为人知的城市。坐在旁边的妹妹床秦留可接着说道。“虽然小巧,但这里是瑞典第五大城市。”
深秋来临,天气转凉。两人的呼吸都能看到白雾。姐姐提到的“Fika”,是指享用咖啡等热饮和甜点的时光。在两人生活的北欧国家,这不仅仅是一次简单的咖啡休息,而是一种具有特别意义的重要文化。
瑞典南部城市林雪平。这对姐妹目前作为主力球员,在世界顶级女子冰球联赛——“瑞典女子冰球联赛(Svenska Damhockeyligan)”的名门俱乐部“林雪平HC”效力。
此外,亚矢可自2014年索契冬季奥运会起已连续参加三届奥运会,床秦留可自2018年平昌冬季奥运会起已连续参加两届,她们都是日本国家队“微笑日本(Smile Japan)”的成员。下个月即将在米兰科尔蒂纳举办的冬奥会上,众人期待她们能为争取梦寐以求的奖牌,实现更出色的发挥。
两人都是全日空人事部ANA’s Way推进团队的社员运动员。
本次是冬季奥运会开幕在即的特别篇,聚焦在遥远异国奋斗的全日空奥运姐妹,一睹她们真实的一面。
“无论是滑冰还是冰球,我都很快喜欢上了。”
这对姐妹出生于东京,在北海道的钏路长大。父亲曾是日本冰球队代表选手。从幼儿园起,她们就穿上了滑冰鞋,很早就拿起了冰球棍。
姐姐说:“无论是滑冰还是冰球,我都很快喜欢上了。”
相比之下,妹妹则表示:“一开始我完全不想继续。”
当时的情景,姐姐亚矢可回忆道:“和我不同,妹妹从小就是话不多的人。训练时,我们经常被低年级的小朋友叫去。一到那儿,就看到秦留可在原地不动,仿佛在表达‘不愿意’,像个石像一样,一句话也不说。每次遇到这种情况,我的任务就是不断安抚她,让她重新回到训练中。”
在采访中,这对姐妹多次提到:“我们的性格完全相反。” 她们对梦想的态度也截然不同。姐姐从幼儿园开始滑冰时,就已经有了奥运的意识。
“正好那时有长野奥运会,女子冰球作为正式项目首次亮相,日本也参赛了。我当时就希望自己也能参加奥运会。”
另一方面,妹妹带着苦笑低声说道:“当时并没有什么特别的目标。我只是茫然地继续打冰球……到了高中,第一次被选入日本国家队。然而,在索契奥运会前夕,最终我成了替补,没能站上正式比赛的冰场。那时我才第一次意识到,或许我也想参加奥运会。”
这次挫折点燃了妹妹秦留可的斗志。最终,这对姐妹都成为了日本国家队不可或缺的成员。
妹妹在上个赛季因伤缺阵
队伍失去得分核心而受到沉重打击
当问及多次站上大舞台的两人对奥运的回忆时,妹妹秦留可笑着说:“在比赛中,我第一次感到紧张。”
原本就具有强烈海外志向的秦留可在平昌奥运会后的第二年,借大学毕业之机主动联系了多家海外俱乐部,为自己推销。最终,她比姐姐更早加入了现在所属的球队。
姐姐亚矢可谈到过去的奥运会时,先开口说:“可以讲一些令人遗憾的回忆吗?”然后接着说道:“在上届北京的比赛上,我们是以一定要拿奖牌的心态参赛的。为此,从平昌之后的四年里,我们一直在努力。第一轮小组赛以第一名晋级后,迎来了淘汰赛首轮。对手是世界排名第三的芬兰。没错,如果不能赢下这场比赛,就拿不到奖牌。然而,结果是1比7的惨败。这让我感到无比遗憾。”
这次苦涩的经历让姐姐也下定决心挑战海外。疫情期间回国的床秦留可再次与球队联系,两人顺利一同加盟了球队。
“平时不怎么说话的妹妹,那次表现非常可靠。她没有通过经纪人,而是直接与俱乐部沟通。我很佩服她用英语开拓局面的突破力。毕竟我比较热爱日语(笑)”
虽然林雪平HC是历史悠久的豪门,但近年来略显低迷,上赛季在10支球队中排名第七。亚矢可解释了其原因:“现在的球队中,妹妹是司令塔,参与了球队80%的进球。然而,上赛季初,妹妹在一次激烈的身体对抗中受了重伤,不得不离场。”
基本上女子冰球是禁止身体对抗的,但在现行的瑞典女子联赛中是允许的,秦留可说道:“即使在世界锦标赛上,也没有像这里这么激烈的身体对抗。此外,在这个联赛中,即便是‘事后撞击’(球员在放开冰球后被撞击),也不会判罚犯规。我的伤就是一次对手的事后撞击造成的。那名体重80公斤的选手压在倒地的我右膝上,前十字韧带一瞬间就断了。”
亚矢可补充道:“和作为防守的我不同,作为前锋的秦留可更容易成为对手的目标。对手很清楚,如果能限制住妹妹,林雪平的进攻就无法发挥作用。”
去年十月,秦留可时隔一年复出。她正在为奥运会逐步找回状态,而姐妹俩也在瑞典“切实感受到了自己的成长”。
“这个联赛的比赛节奏非常快,而且还有身体对抗,所以必须时刻预判局势。比赛中大脑也要全速运转。也许正因为经历过这些,当我参加世界锦标赛时,感觉自己在判断局势上更从容了。”(秦留可)
姐姐自豪地表示:“我的冰球智商提高了。”同时,她与生俱来的社交能力似乎也得到了进一步提升。
“在球队比赛时,没有上下级关系,如果不主动向教练表达自己的意见,在位置竞争中就会落后。我觉得自己在这一点上也变得非常有战斗力了。”
成为全日空的员工后,“作为运动员也变得更强了”。
“我和妹妹都是通过Athnavi制度入职的。”
Athnavi是日本奥林匹克委员会(JOC)的就业支持制度。它将希望安心从事竞技的顶级运动员,与那些通过雇佣并支持他们来为公司注入新活力的企业进行匹配。亚矢可在2017年,床秦留可在2019年加入了全日空(ANA)。姐姐继续说道:“其实,我们的母亲曾经也想成为空乘人员,还曾在全日空的就业考试中顺利进入到最后阶段。我是一边听着母亲说‘空乘工作很棒’一边长大的。后来知道Athnavi制度成立,且全日空也参与其中,于是我在求职时毫不犹豫地选择了全日空。”
两人都在人事部的ANA’s Way推进团队工作。
亚矢可表示:“这是一个推动集团全体贯彻公司行为准则‘ANA’s Way’的团队。”当被问及作为运动员和全日空员工,最让她感到庆幸的事情时,亚矢可笑着说:“有很多呢。”“如果只想着冰球,我可能早就心灰意冷了。尤其是在平昌奥运会之后,是我踏入社会的第一年,但在比赛中一直无法取得好成绩,非常沮丧。当时,我的上司非常关心我,和我一起思考我的竞技生涯。如果没有那段经历,我可能至今也不知道如何用语言表达自己的冰球,或者以客观的方式看待自己。我觉得,成为全日空员工,也让身为运动员的我变得更强了。”
最后,当再次被问及对下个月奥运会的抱负时,两人异口同声地说:“既然参赛,目标当然是奖牌。”同时,她们也谈到了彼此的信任。
“冰球智商高的妹妹还有一种能够俯瞰全场的才能。队友们感叹她到底有几只眼睛?她能送出令人惊讶的传球。我相信在奥运会上,也一定能创造出多次得分机会。”姐姐这样说道。
妹妹也表示:“姐姐会从身后大声指挥全队并提供支援。就算我有一点失误,只要身后有姐姐,我就觉得没问题,有这种安心感。”
在米兰科尔蒂纳,经历了瑞典联赛和全日空磨砺成长的这对姐一定会引人瞩目。