能登の記憶をグラハン車両にのせて ANAのペーパークラフトが届ける復興支援の想い
ANA中部空港のグランドハンドリング担当社員が考案した精巧なペーパークラフト。
売り上げの一部は技術を学んだ地、能登に寄付される。
新規事業提案制度から生まれた“ANAプレミアムペーパークラフト"
『航空石川高の子だよね?』と気軽に声をかけ、美味しい塩むすびをくださった……。そんな地域の皆さんの温かさは、今でも鮮やかに思い起こされます」
高校3年間を能登で過ごした大辻怜さんが手がけたペーパークラフトは、ANAグループの社内新規事業制度「がっつり広場」から誕生。中部空港でグランドハンドリングを担う入社2年目の彼が、高校時代から温めていた構想が、123通のエントリーの中から選ばれたのです。

普段の地上支援業務とは全く異なる未経験の領域。喜び以上にプレッシャーも大きく、紙の選定から印刷、販売ルートの確保まで、壁にぶつかる日々が続きました。しかし、人事部の中口さんと上長の伴走を受け、何度も東京へ足を運び打ち合わせを重ねる中で、一歩ずつ形にしていきました。

約1年の歳月をかけ、ようやく完成したのは自分でも驚くほどのクオリティの一品。今なお能登で暮らす高校の同級生たちも、自分のことのように完成を喜んでくれました。
企画発案者 ANA中部空港株式会社 貨物・ランプサービス部 大辻 怜さん
私が学んだ大切な場所が被災し、自分で何かできることがないかと考え、“がっつり広場”に応募しました。普段の業務とは異なり、慣れない調整業務も多く苦労もたくさんありましたが、周りの方々の支えがあって商品化することができ、私自身も成長することができました。何より、能登の皆さんの役に立てていることを大変嬉しく思っています。
企画の実現化・発案者とともに商品化 ANA人事部 ANA人財大学 変革塾・中口敦恵さん
“がっつり広場”はグループ社員の挑戦に対する想いをカタチにできる制度で、本業を全うしながら新企画に取り組むものです。今回の商品化にあたり、私たちも羽田空港の各エリアや中部国際空港の航空ファンイベントで徹底的に顧客ヒアリングを行いました。リアルな仕上がりを追求する私たちに応えてくれたパートナー企業の当矢印刷さんには本当に感謝してます。
ANAワクワクショップでの販売および寄付のスキーム化 ANAウィングフェローズ・ヴイ王子 ミライをツクル事業部・矢羽田雅和さん
「精巧なディテールに込めた企画者の想いをいかにお客様へ伝えるか」を徹底して考え抜き、EC販売だけでなく実店舗やイベントでの展示販売にも力を入れました。当社はANAグループの特例子会社として「支援」や「再生」という価値観を大切にしています。その一環として、今回売り上げの一部を石川県に寄付を行いました。
ANAプレミアムペーパークラフト はECサイト「ANA Mall」内の【ANAワクワクショップ】にて販売中。


撮影 吉澤健太
取材・文 川原田朝雄
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