千葉から横浜までぐるり 一都三県を巡る国道16号線を“偏愛”で再発掘
2023年1月24日、首都圏に関わる投稿を通じて、通り一遍でない首都圏の魅力を再発掘し、新しい観光情報コンテンツの形を生み出していくコンセプトである「偏愛東京」プロジェクトがスタート致しました。そんな偏愛東京とANAがタッグを組んで、翼の王国で新連載「偏愛日本プロジェクト」をスタート。昨今のマーケティングトレンドである「偏愛」視点で、日本の素晴らしさを伝えてまいりたいと思います。
『偏愛日本プロジェクト』とは?
2023年1月、「愛の数だけ、名所が生まれる。」をコンセプトに、世界に誇る都市としての東京の魅力を広く発信することを目的とした『偏愛東京』が始まりました。『偏愛東京』とは、観光に関わる企業やコミュニティとともに、人々の「偏愛」を通じて、通り一遍ではない地域の魅力を再発見し発信していくプロジェクトです。そして2024年、ANAと偏愛東京がタッグを組み、その舞台を日本全体に広げた『偏愛日本プロジェクト』がスタートしました。日本各地に隠れた名所を偏愛人とともに再発掘し、発信していきます。
日本の街の未来は、都心以上に、国道16号線にあります。「翼の王国」での偏愛トリップをお楽しみください!
偏愛Word「国道16号線」
国道16号線は東京の中心部からほぼ30キロ外側、東京湾をふちどるようにぐるりと回る、実延長326.2km、一都三県にわたる環状道路。道沿いには歴史上極めて重要な、各時代の人々の営みの痕跡が残されている。
埼玉・川越 フォトジェニックな小江戸スポット
埼玉県川越市。江戸情緒を残す蔵造りの街並みと江戸天下祭の影響を受けた山車祭りがあることから「小江戸」と呼ばれている。
フォトジェニックな小江戸スポットを散策しながら向かう先は、伝統の味を200年以上、丁寧に守り続けている「小川菊(おがきく)」うなぎを噛みながら首都圏で最高の小江戸を満喫する。
小川菊
千葉・印西 ハイレベルな飲食店も集まる世界企業の集積都市
60年代に誕生した千葉ニュータウン。東端の印西市はバブル崩壊後に衰退の危機もあったが、今は世界の一流企業のデータセンターが集う人気都市。地盤が安定し、交通の便もいい。ハイレベルな飲食店も多く、日本経済の中心地になりつつある。
東京・福生 都会へ流れる豊かな水の源流
東京都に入り瑞穂町から福生市にかけて横田基地と並走する。江戸時代に江戸市中への給水を目的として作られた「玉川上水」の源流はすぐ先の羽村市に。
水が豊かなこの地域は酒でも有名。登録有形文化財に指定された建造物を有する「石川酒造」で日本酒、クラフトビールを味わう。
石川酒造
神奈川・横浜 日本洋食の発祥の地
終戦後、厚木海軍飛行場に到着したマッカーサーは16号線を南下し、横浜のホテルニューグランドに入館。連合国による日本統治が始まった。
その後、約7年間接収され、米軍将校やその夫人が滞在したこともあり、ナポリタンやプリン・ア・ラ・モードなどの日本洋食発祥の地となった。発祥メニューは本館1階ザ・カフェにて楽しむことができる。
ホテルニューグランド
柳瀬博一さんの著書『国道16号線 ―「日本」を創った道―』をご紹介!
旧石器時代から人が住み、武士集団が駆け、頼朝と家康を呼び寄せた。近代に入ると絹と軍艦で経済を支え、ユーミンはじめ新しい歌がここから生まれた ― 横須賀、横浜、町田、八王子、川越、柏、木更津、と該当エリアには1000万人が住み、全国一混雑する道でもある。「道」と「地形」で読み解く、なるほど!痛快文明論。(新潮文庫)
柳瀬博一 | やなせひろいち
今回の偏愛人|東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授
著書 国道16号線「日本」を創った道
1964年、静岡県浜松市生まれ。慶應大学経済学部卒。日経BP社で記者、単行本の編集、広告プロデューサーを経て現職。偏愛東京応援隊。
次回予告 秋田県北秋田市
次回は北秋田市、縄文遺跡とマタギ文化をめぐります!
偏愛人は考古学・歴史学者の谷口榮さん。世界遺産に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」の最南部でもあり、現在もマタギ文化が伝承され続けている北秋田市を舞台に、“縄文”と“自然”の観点から日本人の持続可能な暮らしを見つめなおす旅へ、皆さんをご案内します。
偏愛東京
愛の数だけ、名所が生まれる。世界に誇る都市としての東京の魅力を広く発信することを目指す、実名による投稿プラットフォーム。初代応援隊長は建築家の隈研吾さん。