ミラノの隠れたローカルスポット ブレラ地区アンティークマーケットでお宝探し
ハワイのファーマーズマーケット、パリの蚤の市、西海岸のフリーマーケット…。旅先でローカル感を味わえる手軽な場所といってもいいのが、これらの地元に根付いた“青空市場”。ミラノで最も有名なアンティークマーケットといえば、ナヴィリオの運河沿いで行われているものだが、個人的にはブレア地区のマーケットを勧める。ブレナ地区で開催されるアンティークマーケットは、単に掘り出し物を探すというマーケット本来の目的を超えた、ミラノの文化と歴史を感じることができるからだ。
ミラノの中心部に位置し、芸術と文化の中心地として知られるブレラ地区。古い建物や石畳の道路が残るブレラ地区は、歴史的な雰囲気が漂う中、高級ブティックやアートギャラリー、レストランやカフェが並ぶ、ミラノの洗練されたカルチャーを体験できるエリアでもある。ミラノを代表するファッションエリアでもあり、実際日本からの大手老舗百貨店やセレクトショップのバイヤー達が買付けに通うエリアの一つでもある。
マーケットの開催は毎月第3日曜日。ブレナのような歴史のある町のアンティークマーケットでは、比較的程度の良い董品に出会える機会に恵まれる。なぜなら歴史のある町に暮らす人たちが、昨日まで使っていた手入れが行き届いた商品が出店されていることが多いからだ。また、ミラノはその歴史の中で数多くの美術品や工芸品が生まれた都市。それらの品々を大切に守り、後世に伝えていこうという意識が人々の間には根強く存在することも、質の高い商品と遭遇できる機会が増えるのだ。
狭い石畳の路地にはアンティー家具のほか、日本に持ち帰リ可能なサイズのジュエリー、古着、雑貨、インテリア、アート作品なども多く、値段もお手頃価格なものも多いのが嬉しい。
マーケットは、単に商品を売買する場所にとどまらずに地域住民と観光客の交流の場としても機能している。出店者である地元の人々とのやりとり、値段交渉に言葉はそれほど必要ない。身振り手振り(それとスマホの計算機さえあれば)なんとかなってしまうのが、この手の市場の良いところでもあり、最大の楽しみでもある。ローカルな雰囲気と質の高い品揃えが特徴のブレナのアンティークマーケット。ある意味最もミラノを感じられる場所でもある。
取材・文・写真 山下マヌー
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