ミラノから1時間 世界遺産『ベルガモ』で中世にタイムスリップ
ミラノでは都会的でスタイリッシュな雰囲気を味わえる反面、「イタリア感が薄いかも?」と感じることもあるかもしれない。でも大丈夫、少し足を伸ばしてベルガモに行くといい。ミラノ市内に限れば「最後の晩餐」だけが唯一の世界遺産だが、ミラノ近郊には歴史的な価値が詰まったベルガモがあり、旧市街(チッタ・アルタ)の「ベルガモの城壁群」は世界遺産として登録されている。
ミラノからベルガモまでは電車で約1時間、車で約40分ほど。ミラノ中央駅から直行列車が頻繁に出ているのでアクセスも容易。因みに観光バスは旧市街の外にある専用の駐車場に停車し、観光客はそこからシャトルバスやケーブルカーを利用して旧市街にアクセスするのが一般的。そのため、旧市街は静かに保たれ、落ち着いて散策できる。
16世紀にヴェネツィア共和国が建設したこの城壁は壮大な姿を今も保ち、ベルガモの街を囲む。この歴史的な城壁に触れ、またそこからの景色を見れば、過去と現在が交錯する特別な瞬間と思議な感覚に囚われる。この城壁に囲まれた街並みは時代の流れに影響されることなく中世の姿を残している。観光客が多く訪れるミラノやローマとは異なり、静かで落ち着いた雰囲気の空間と時間の中でイタリアのリアルな歴史と文化に浸ることができる。ベルガモへのアクセスは、ミラノから電車で約1時間、車で約40分と簡単。
ベルガモはミラノのような都会的な魅力とは異なり、歴史と自然と文化が融合した牧歌的な雰囲気が漂う場所。旧市街に足を踏み入れると、石畳の道や古い教会、要塞のような城壁が広がりまるで中世にタイムスリップしたかのような感覚にも包まれる。この風景こそ、まさにイタリア原風景。イタリアの旅に求めていた旅行者にとっては格別なものとなるのだ。旧市街の中心にある「ヴェッキア広場」には古い時計台や市庁舎、教会、1476年の創業のカフェなどが建ち並び、360度中世の雰囲気に包まれる。
都会の華やかさを感じるミラノと中世の都市ベルガモ。その距離はわずか一時間だが、しかし何百年という時空を超える一時間。そのための時間を惜しめば、絶対後悔することになる。
取材・文・写真 山下マヌー
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