ハワイの波を絵で表現するヒーリングアートとは?〜島いっぱいのALOHA-1
ヒーリングアーティストのモニカさんが、当時住んでいたシカゴから家族旅行で初めてハワイに来たのが13歳。それ以来ハワイに引っ越すことを夢見続け、短大2年生当時、その夢を叶える。ハワイでサーフィンをやり始めて感じたことは、自然の力を借りなくては波に乗れないということ。「自然と一体になった瞬間はとても自由で、素晴らしい感覚」。
ところが4年前にサーフィンで大怪我をして海に入れなくなる。運悪くCOVID19のパンデミックと重なり仕事も失う。そんな彼女を癒してくれたのが海で絵を描くこと。「海に入れなくても海で絵を描くことで自然と一体になれた。毎日絵を描いているうちに不安なことが消えていった」。
絵を描くことで癒やされるのでヒーリングアート?と尋ねてみると、「ヒーリングアートでもいいし、依頼主のエネルギーを感じて絵を描くエナジーアートと言ってもいいかもしれません」。
人間の感情は波と同じで揺れ動くもの。だから人の感情を波から感じ、表すというのは理にかなっているのだという彼女にとって、ハワイの波を描くことは「その人の魂=ソウルを感じ取って波にして表すこと」。絵の依頼主には使った色が表す意味の説明をつけて渡している。
絵を描くために海やハワイの自然の中に行くことは「どんなに嫌なことがあっても、どんなに悲しいことがあっても、どんなに落ち込むことがあっても次の日には気持ちが楽になる。ハワイの自然にはそんな力があるからいつまでもここにいられる」のと同時に、「それさえあれば物質的なものなんていらない」。
「今のままでいいんだ」、「すべてを受け入れること」が私にとってウエルネスだし、そう思わせる力があるのがハワイの海だというのは間違い無いと思う。『何故?』って聞かれても・・・。それはおそらく他の人に聞いてもこう答えるんじゃないかな。『だってそれがハワイだから!』。
最後に観光客が楽しむためのアドバイスを聞いてみる。
「ボートでも海水浴でもサーフィンでもなんでもいいから海に入り、海と繋がる感覚を掴んでほしい。それと島一周。景色がどんどん変わって島の成り立ちがわかって楽しいですよ」。
彼女の絵は「HOUSE OF ALOHA」ほかで購入が可能。購入した絵を自分の写真と一緒に彼女にメールで送れば「何故あなたがこの絵を買ったのか」「どうしてあなたがこの絵にたどり着いたのか」をメールで返信してくれるという、新しいタイプのアーティストでもあり、それもまたユニークで面白い。
因みに自分の絵をパンツに描いてもらったのがこちら。
「あなたのイメージは“JOY&HAPPINESS”。オレンジ色はハッピーとハッピーフィーリングの色。サンセットのオレンジもハッピーを感じる色」ということでこうなった次第。
撮影/内田恒
取材・文/山下マヌー