ハワイ・マカプウ&サンディビーチへ 間に潜む古代ハワイアンの聖地| 山下マヌーの低速ハワイ#03
マカプウとサンディビーチ。オアフ東海岸の王道絶景でもあり人気スポット。
二つのビーチの間に潜むヘイアウ。ヘイアウとは簡単に言えば、古代ハワイアンの祈りの場所であり、リスペクトされる場所。ヘイアウを訪れることは、少しだけハワイという土地の“芯”に触れるため。
歴史の勉強でもなく、スピリチュアルでもなく、“ハワイの人がこの土地をどう感じてきたか”を、少しだけ自分の体に通す行為。
観光客認知度 ★☆☆☆☆
低速おすすめ度 ★★★★☆
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映画の名場面が生まれた入り江

「低速ハワイ」は、目的地へ一直線に向かいません。気になる景色があれば、まず止まる。「気になるけどどうしようかなぁ」と迷ったら行く!買い物も体験も、ハワイを楽しむコツは、実はそんなところにあったりします。
この美しい入り江の名前はハロナ・ビーチ・コーブ(Halona Beach Cove)。別名 Eternity Beach。1953年の映画『地上より永遠に』の名場面──波打ち際のキスシーンが撮影された場所です。※『パイレーツ・オブ・カリビアン』のロケ地でもあります。

観光地のようでいて、実は“生活圏の端っこ”にある小さな入り江。「潮の干満によっては、上から見るとハート型に見える」というロマンチックな一面をもつ反面、「コックローチ・ビーチ」とも呼ばれています。溶岩の岩肌に小さな甲殻類が多いことが、その由来と言われています。
まぁそれはさておき。ここで少し休んでいくのも低速ハワイの遊び方。
なぜここにヘイアウが?

マカプウとサンディビーチの間は、昔から 漁に出るための“海の出入り口” でした。
潮の流れが強く、風向きもよく変わる海域で、古代ハワイの人たちはここで 海の神に供物を捧げ、海に出る前の“支度”をする場所 を必要としていました。
そのため、この一帯には「海に出る前に立ち寄るヘイアウ」 が点在していたと言われています。オアフ島のこのタイプのヘイアウは、生活圏の中で使われてきた“実用のヘイアウ” に分類される、とも言われています。
「海に出る前に、風と潮を読む場所」


昔のハワイの人たちが 漁に出る前に立ち寄ったヘイアウ。ということは、海の神に供物を捧げたり、その日の風向きや潮の変化を読んだりするための場所だということが想像できます。
場所的にも、海からの風とマカプウの山から降りてくる風がちょうど重なる場所。その風の重なり方から、海へ出る前に自然と向き合う場所だったことは間違いありません。
当時の人々も、この場所で風や潮の変化を感じながら海を眺めていたのでしょうね。そんな場所で立ち止まってみると、この場所に何故ヘイアウがあるのか、その意味がわかるような気がします。
海と山のエネルギーが交わる“特別な地形”が続く場所。古代ハワイアンはこうした場所をヘイアウ として選んだのだと思います。
Manoue’s Slow Tips
寄り道は、旅を深くする
山下マヌー(Manoue Yamashita)
渡航回数400回超の経験に裏打ちされた“ならでは”の視点は、圧倒的な情報量と独自の切り口で高い支持を得ている。
世界のビーチリゾートからスノーリゾート、欧米の都市部に至るまで幅広く、自由で洗練された旅のスタイルを提案し続けている。
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