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日本最北の有人島を撮り続ける写真家が選んだ 礼文島の穴場観光スポット

日本最北の有人島を撮り続ける写真家が選んだ 礼文島の穴場観光スポット

TRAVEL 2024.07  礼文島特集

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北緯45度、日本最北の有人島である礼文島。「花の浮島」と呼ばれる礼文島ですが、島ならではの素晴らしい風景を見つけることができます。その中でも撮影スポットとして巡ってもらいたいエリア10選をご紹介します。

ゴロタ岬展望台

礼文島北部にあるゴロタ岬展望台は登山道の入り口から展望台までは歩いて約20分ほど。高山植物と礼文島の景観が一枚で表現できる北側の風景、晴れた日には隣島の利尻富士が地続きのように見える南側の風景など、驚くほど広大なのスケールを感じられるスポットです。一応、登山道の一部を歩くため動きやすく滑りにくい靴が必要となります。

ゴロタ岬展望台

江戸屋山道

江戸屋集落から西に分かれる数キロほどの舗装路。ゴロタ岬展望台やトド島展望台、鮑古丹集落への入り口となります。夕方、この道は礼文島の高山植物と夕景を一緒に撮れる素晴らしいロケーションに変わります。徒歩で散策中の人々もいるので車ですれ違う際には徐行運転が必要。また、江戸屋山道は地元ルールで北に向かって一方通行になります。

江戸屋山道

Google Map 

江戸屋山道入り口ではなく、中間地点のトド島展望台をポイントしています

アザラシのいる浜辺

ほとんど無名の「アザラシのいる浜辺」には時に数百頭のアザラシを見ることができます。アザラシは浅瀬に寝転がり、気ままに過ごしています。海岸からアザラシまでの距離も近いので、スマートフォンでもある程度は写すことができます。ただし、この撮影スポットには駐車場がないため、1キロほど離れたレブンアツモリソウ群生地駐車場から歩く必要があります。レブンアツモリソウは5月下旬から6月上旬頃が開花時期なので、7月や8月の利用がおすすめです。

アザラシのいる浜辺

Google Map 

アザラシの見える場所(ウヱンナイホ)で検索できます

桃岩展望台

桃岩展望台への散策道には高山植物がいたるところに咲いています。展望台に着くと、桃岩と呼ばれる岩山が現れます。谷の向こうには海が続き、猫の後ろ姿の形をした猫岩がポツンと見えます。桃岩展望台では島に咲く8割の高山植物が見られると言われ、礼文島の町花であるレブンウスユキソウも見つけることがあります。途中、晴れていれば利尻島の全容を見渡すことができる絶景ポイントもあります。

桃岩展望台

澄海岬

両眼を岩に囲まれた入り江、澄海岬は礼文島の観光スポットの一つです。海の透明度が高く、ゆるやかなカーブを描く浜辺は絶好の撮影ポイントとなります。この浜辺にゴミが少ないのは島の有志の方々がゴミ拾い活動を続けているからです。澄海岬の入り口には売店や駐車場、トイレもあるので、一休みしやすい場所としても素晴らしい環境です。

澄海岬

スコトン岬

礼文島の最北に位置するスコトン岬。かつては宗谷岬と並んで日本最北と呼ばれていました。どちらも北緯45度にありますが、宗谷岬が若干北にあることで、スコトン岬は日本最北限と表現されているとか。日本最北の有人島の最北でもあるので、礼文島を訪れる人々は必ずスコトン岬を訪れます。夏の時期も素晴らしいのですが、冬は強風と荒波の世界になります。この時期は特に最北感が増します。

スコトン岬

久種湖

礼文島にある大きな淡水の湖です。久種湖畔キャンプ場は真夏でも涼しい気温のため、テントやコテージに宿泊する人々で賑わっています。近くには船泊の町があり、気軽にスーパーに立ち寄ることができます。久種湖を巡るトレッキングコースでは、ミズバショウ(春)や渡り鳥を見ることができます。冬には湖が結氷し、美しい白銀の世界に包まれます。

久種湖

桃台猫台展望台

この展望台からは桃岩と猫岩と地蔵岩といった3つの風景を楽しむことができます。桃岩展望台とは逆に、下から見上げるように岩山を眺められるため、迫力に満ちた光景が広がっています。夜には桃岩の向こうにきらめく星空を眺めることができるでしょう。猫岩の近くにある入り江には、日本三大ユースホステルに数えられる「桃岩荘ユースホステル」があります。

桃台猫台展望台

北のカナリアパーク

北のカナリアパークには、映画「北のカナリアたち」で舞台セットとして建てられた小学校がそのまま残されています。小学校の中には映画の説明パネルが展示され、細部までリアルに作られた廊下や窓、教室が展示されています。廊下の壁にはレトロなスケート靴も下がっているので、まるで映画の世界そのものを体験できるようです。小学校の海側には利尻島を見渡すことができます。

北のカナリアパーク

地蔵岩

礼文島の西側は強風によって削られた崖が多く、元地海岸にそびえる地蔵岩もその一つです。高さ50mもある巨岩がパカッと割れている様は一見の価値あり。沈む夕陽が美しく、岩のシルエットがとても映えるスポットです。元地海岸にはお洒落なカフェや雑貨屋さんがあるので、礼文島ならではの食事やお土産に出会うことができます。またカフェ近くにはメノウ石が拾えるメノウ浜があります。

地蔵岩

文・写真 柏倉陽介

<礼文島への翼>

礼文島へは東京(羽田)などからANA便で稚内空港へ。稚内空港からバスで約40分の稚内港フェリーターミナルからフェリーで香深港まで、約1時間55分。

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