地元民が集う立呑み 田中の夜 角打ちで味わう明石の逸品
明石っ子たちが集まる「日本一!」と評判の角打ちへ
魚の棚商店街で1931年に創業した「たなか屋」は、発酵食品や調味料なども販売する酒販店。店頭の左側、小さなドアを開けて進むと現れるのが角打ち「立呑み 田中」だ。このスタイルになって約20年、カウンターには鶏もつみそ煮、すじこん、ポテトサラダなどのつまみが並ぶ。ここでは明石の“まえもん”はもちろん明石の旬が味わえる。

酒は厳選した100種類ほどの日本酒を中心に、ワイン、地元のクラフトビールも扱う。迷ったら店内に貼ってある解説文を参考にしてもいいし、料理に合うお酒をスタッフに尋ねて料理と酒の相乗効果を堪能してほしい。カウンターに置かれた燗銅壷(かんどうこ)では燗酒が、KEG DRAFT(※)でフレッシュな日本酒が味わえるなど、とびきり美味しいつまみとともに、お酒を味わう楽しさの幅を広げてくれる。
お願いして蛸と海苔を使ったつまみを作っていただいた。「明石海苔の水餃子」餡には豚バラ、玉ネギ、白ネギ、生姜、青唐辛子とニンニク(みじん切り)、炒り卵、炙ってちぎった明石海苔、干しエビ(もどした湯も使用)、黒胡椒、十三香粉などを使用。海苔の旨みが全体をまとめて噛み締めるとその香りも感じられる。「ピーマンと紫玉ネギ蛸のマリネ」獲れたての蛸を〆て、墨を抜いて、塩揉みしてさっと茹でて(1分未満)、急冷。紫玉ネギと青唐辛子はみじん切りにして赤ワインビネガーと和えた鮮やかで使い勝手のいい薬味。




※搾りたての日本酒を特殊な容器に密閉したサーバー

発酵醸造食品販賣所 たなか屋立呑み 田中
撮影 牧田健太郎
取材・文・編集 齊藤素子
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