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魚の棚商店街で“まえもん”と明石焼を味わう 400年続く明石の台所へ

魚の棚商店街で“まえもん”と明石焼を味わう 400年続く明石の台所へ

TRAVEL 2025.10 明石特集

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港から徒歩10分 潮風に大漁旗がはためく商店街に明石の恵みが詰まってる

明石港から徒歩で10分ほどの場所にあるのが明石の台所「魚の棚」商店街。地元では“うおんたな”の愛称で親しまれている。全長350mのアーケードには鮮魚、練り製品、海産物の乾物などを扱う店を中心に約100軒もの店舗が並ぶ、商店街の原風景のような場所。その誕生は明石城建城の頃と伝えられるので、400年以上にわたり明石の食を支えていることになる。昼過ぎには昼前の競りで競り落とされた“まえもん”が店頭に並ぶ。

魚の棚には「明石焼」の店も多く、昼時ともなれば地元の人々に観光客も加わり行列ができる店も。明石では玉子焼と呼ばれ、玉子、小麦粉、じん粉(小麦粉のでんぷんを精製したもの)を使うふわふわの食感とだし汁につけて食べるのが特徴。店ごとに味わいが異なり地元っ子にはそれぞれ贔屓の店があるそうだ。

人気の「明石焼セット」(¥1,150)は明石焼15個にたこ飯付き。羅臼昆布を使った旨みたっぷりのだし汁で食す。「明石焼」(¥900)。明石焼がのっている「あげ板」は焼き上がった明石焼の形を崩さないように銅鍋の上に置いてひっくり返してそのままテーブルへ運ばれる。
明石焼、焼き歴20年の中村小織さん。母親の日佐子さん、姉の軸屋千純さんとともに店を営む。
明石港の鯛釣りの乗合船は明石鯛を狙う釣り人に人気。

競りが終わる昼過ぎ頃には、魚の棚商店街の鮮魚店に魚が並ぶ。左はカサゴ、右は真蛸。

かねひで

明石市本町1- 5-20(魚の棚商店街内)

撮影 牧田健太郎
取材・文・編集 齊藤素子

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