世界最速の乾杯を!ANAだけのボージョレ・ヌーヴォーを空の上で

ワインに関しては、きちんと勉強したわけでもなく知識もそんなにないのに、「桁(けた)外れにフルーティーで、今年は10年に一度のワインの当たり年」だなんて周りが言っているのを耳にすると、「なるほどそうかそうか!それならボージョレ・ヌーヴォーを解禁日当日に飲まないわけにはいかない」となってしまう自分なのであった。
今年は11月20日の午前0時に解禁される。当初ボージョレ・ヌーヴォーは、11月15日に解禁されていたのだが、土日と重なると流通が止まってしまうなどの理由で、1985年からは11月の第3木曜日と改定された。
日本がバブル経済に沸いた1980年代後半、成田空港にパリ発の飛行機が到着し、貨物室からボージョレ・ヌーヴォーが降ろされる様子。その後、近隣ホテルでは時差の関係で世界一早く解禁されたボージョレ・ヌーヴォーを開栓し祝う愛飲家たちの映像が、この季節の風物詩として各局のニュースで必ずといっていいほど流れていたものだ。
熱狂のブームからだいぶ時間が経ち、近所のコンビニでもボージョレ・ヌーヴォー解禁のPOPを見られるようになったことは、日本と世界を結ぶ流通経路の発達や、日本人の生活様式が熟成してきた証拠なんだと実感。だが、やはりここは、世界のどこよりも早く空の上でスペシャルなボージョレ・ヌーヴォーを開栓するのが“プロ搭乗客”というものである。
ピエール・マリー・シェルメットは、フランス、ブルゴーニュのボージョレ地方サン・ヴェランで17世紀から続く生産者。ブドウの栽培から瓶詰めまで全ての工程を手がけており、化学肥料、除草剤の不使用、自然酵母の採用、低収量で完熟したブドウの収穫など、できる限り自然かつ高品質なワイン造りを実践し、「ボージョレの希望の光」と絶賛されている。
彼が手がけたオリジナルラベルのボージョレ・ヌーヴォーを機内で提供するのは、世界で唯一ANAのみ!解禁日当日のANA国際線ファーストクラス(全路線)、ビジネスクラス(一部路線限定)、日本国内の国際線、及び国内線ANA SUITE LOUNGE、 国際線ANA LOUNGE内でも提供される。

惜しくもタイミングが合わず搭乗の予定がない方は、ANAのオンラインストア「A‒style」で、ANAオリジナルラベルのヌーヴォーの購入が可能だ。
ボージョレ・ヌーヴォーの解禁よりひと足早く、日本海側の港では、越前ガニ、松葉ガニ、香箱ガニ、加能ガニなどと水揚げされる港によってブランド化されて呼ばれているズワイガニ漁が解禁となる。マイルやプレミアムポイント、ステイタスの達成状況を晒(さら)し合いながら、旬のカニとワインのペアリングを地上のホームパーティで楽しむという時間もアリかもしれない。
〜つづく
イラストレーション/ソリマチアキラ
パラダイス 山元 | ぱらだいす やまもと
プロ搭乗客。 ANA ミリオンマイラー。音楽家。餃子レストラン「荻窪餃子 蔓餃苑」オーナーシェフ。著書に『読む餃子』、英語版・フランス語版餃子レシピ本『GYOZA』、『パラダイス山元の飛行機の乗り方』『なぜデキる男とモテる女は飛行機に乗るのか?』などがある。全国各地で開催中の「皮からつくる本気の餃子づくり教室」などの出演イベントの詳細は X(旧Twitter) で発信中。
X @mambon
翼の王国のアンケートにぜひご協力ください。
抽選で当選した方にプレゼントを差し上げます。