パリで広がるオーガニックマーケット 笑顔でつながる食のコミュニティ
オーガニックを求めて 笑顔の見える生産者×売り手×買い手の交流場
ヘルシー志向の国が増えているが、パリもまた意識の高い人が多い。パン屋は至るところにあるが、おいしさと原材料にこだわる店には行列ができる。大型スーパーは便利だけれど、ビオを求めるなら食材店へ。野菜、卵、チーズやサラミなどの加工品、ワイン……フレッシュなものが揃う。
ル・ジンガム2の責任者は「“毎日市場”がコンセプト。生産者選びは、なるべく地元から距離の近いものを意識している。年に一度はそれぞれの生産者に会いに行き生産物をチェックしている。また何より、地元の人との会話は欠かさずにね」と微笑(ほほえ)んだ。それは何よりの健康かもしれない。
野菜、卵、乳製品、加工肉製品などが並び、ジンガムはワインの種類にも定評。近所の人がひっきりなしに訪れ、商品を選んでいた。ご夫婦に声をかけると「買うなら安全なものを選びたくて、通っている」と。価格も日本の有機食材より手にとりやすい印象。
LE ZINGAM 2(ル・ジンガム 2)
パリはベーカリーが多く、小脇にパンを抱えて歩く人々でいっぱい。それだけ生活に必要なもの。中でも、おいしさのみならず、健康にも気を使う人に近年人気な店舗のひとつが、「SAIN」。産業用のイーストを使わず天然酵母を使用。グルテンの含有量も最低ラインにこだわり、全ての小麦粉もオーガニックのものを選び抜く。
SAIN BOULANGERIE(サン・ブーランジェリー)
ルイズさんは友人と二人でコロナ禍を機に店を始めた。「生産者の顔が分かるローカルなお店をやりたかった。実際に生産者に会って、直接取引で商品を決めています」。元々は劇団で働いていた二人。店内のデザイン、店のロゴなども彼女たちの手作り。
satiõ(サティオ)
案内人・語り 細山田光宣
案内人・コーディネート 細山田亜弥
本文デザイン 千本聡(細山田デザイン事務所)
写真 神戸シュン
取材・文・編集 中野桜子
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