翻訳家・村井理子 自宅作業の合間を縫って…ご褒美は『贅沢まめかん』

翻訳家として活躍しながら、肉親の人生を終(しま)う意味を問う『兄の終い』や、リアルな介護奮闘記『義父母の介護』など数々の書籍を上梓(じょうし)し、エッセイストとしても多くの支持を得ている村井理子さん。
琵琶湖のほとりに佇むご自宅で日々仕事をこなす村井さんを癒すお取り寄せは東京・八王子にて大正15年より続く老舗『むつみ』の『贅沢逸品 まめかん』。
老舗ならではの上品な味わいが自宅での作業時間を彩る。
「編集者さんとの打ち合わせやトークショーなどで東京に足を運ぶことはたまにあるのですが、仕事の予定が詰まっているので、ゆっくり甘味処などに寄れる余裕がなくて。なので、話題のものやおいしそうなものを見つけては、お取り寄せをして東京の味を楽しむようにしているんです。地元では食べられない遠い地の名品をわざわざ取り寄せる、というのが一つの趣味になっています」
『贅沢逸品 まめかん』は、国産天草を100%使用。創業当時から変わらない製造方法で味や食感を生かしている。北海道産赤えんどう豆と、沖縄産黒糖の黒みつが寒天の魅力をより一層引き立てるのに役立っている。
「豆にしっかりと塩味がきいているからこそ、寒天の味が際立つんですよね。余計な味がしない洗練されたシンプルな味わいだから食べ飽きませんし、量がたっぷり入っているのもいいですよね。なによりカロリーが低めなので食べても罪悪感がないのが嬉しい。甘いものを食べるのは、仕事や家事が一段落してから。キッチンが目の前にあるリビングの片隅で仕事をしているので、作業の合間に片付けたり、料理をしたりして、バタバタとずっと動いてしまうので、集中力を保つためにも意識的に休憩をとるようにしています。もちろん、私一人の時間に。とっておきのものは家族とはシェアしません(笑)。自分へのご褒美のようなものですね。甘いもののおともには、地元滋賀県のお茶『朝宮茶』などの緑茶や紅茶など様々な種類のものを用意して、その日の気分で淹れています。お茶との相性を考えるのもまた楽しいですよ」

『むつみ』の『贅沢逸品 まめかん』
昔ながらの製造法を守り、丹精込められたベストセラー商品。寒天の磯の香りとのどごしの良さが自慢。大粒の北海道産赤えんどう豆がアクセントに。4000円(8個入り)。公式オンラインショップから取り寄せ可能。
村井 理子
翻訳家、エッセイスト。琵琶湖畔に夫と双子の息子、そして愛犬と暮らす。亡くなった兄について綴ったエッセイ『兄の終い』が、『兄を持ち運べるサイズに』として映画化される(11月28日公開予定)。最新刊は『義父母の介護』(新潮新書)。