【中国・杭州編】西湖の美景を満喫 茶とカニのグルメを堪能　ANA社員のおすすめ

どこを切り取っても美しい西湖の文化的景観

高速鉄道で上海から約45分。浙江（せっこう）省の省都である杭州（こうしゅう）は、3つの世界遺産があり、中国の六大古都のひとつに数えられる見どころ満載な都市です。なかでも推薦したいのが、私も休日によく訪れ、春夏秋冬それぞれの美しさがある景勝地「西湖（せいこ）」。日本庭園の意匠にも影響を与えたと言われています。

湖畔をのんびり散歩するのもよいですが、「西湖十景」と呼ばれる10か所のスポットを効率よく巡る遊覧船や電動カートを利用するのもおすすめです。その他の世界遺産「京杭（けいこう）大運河」と「良渚（りょうしょ）古城遺跡」にもぜひ足を運んでみてください。

古より地元の人々に愛された銘茶　「西湖龍井茶」でほっと一息

観光に疲れたら、杭州の特産品である緑茶「西湖龍井（せいこロンジン）茶」で一服するのはいかがでしょう。お茶を飲んだ瞬間、口いっぱいに春風が優しく吹き抜けるかのような爽やかな味わいを楽しむことができます。

茶畑の広がる龍井村へ、市街地からバスで移動するのもおすすめです。茶畑を見学したり、茶摘み体験をすることもできます。どこか懐かしい風景のなかで、お茶の香りと味を楽しみ、心と体を休める時間は、きっと素晴らしい思い出になるでしょう。

紹興酒で煮込んだ豚の角煮と地元産の川エビ炒め

杭州には絶品グルメも盛りだくさん！私の愛する一皿は、北宋（ほくそう）の詩人・蘇軾（そしょく）が好んで食べたと言われる豚の角煮「東坡肉（トンポーロウ）」です。料理の名前は彼の号である「東坡（とうば）」に由来しており、浙江省特産の紹興酒でじっくり煮込んだ一品は、日本人にも馴染みのある料理ではないでしょうか。

龍井茶の茶葉と地元産の川エビを一緒に炒めた「龍井蝦仁（ロンジンシャーレン）」も杭州の名物料理のひとつ。繊細な食感や味わいは日本人の口にもよく合うこと間違いなしです。