糸島で自然と調和する暮らしを考える 「三ツ矢青空たすき」
豊かな自然の中で見つける 私と未来をつなぐ輪
雄大な自然が残り、都市部からのアクセスも良い福岡県・糸島市は、世界でも有数の魅力的な街として知られている。ここ糸島を舞台に始まった、自然や文化を未来につなぐ事業「三ツ矢青空たすき」の魅力に迫る。
目指すのは持続可能な暮らし
穏やかで美しい海、力強い山、緑が色濃い森、そして豊かな畑。それらに見守られながら人々が暮らす福岡県・糸島市では、日本の豊かな自然や文化を未来へつなぐための「はじめの一歩」に参加できる取り組みがスタートした。その名は「三ツ矢青空たすき」。およそ140年愛され続ける炭酸飲料ブランドから生まれた、この事業が目指しているのは「自然との好循環と持続可能な暮らし」だ。
自然を未来へとつなぐ活動を行っている「語り部」たちが、体験プログラムを通じて自然と触れ合うことの心地よさ、そして自然を守ることの大切さを教えてくれる。
体験プログラムは、人工林に密集する木を間引いて、豊かな森を再生する「皮むき間伐」や、竹箸づくり、塩づくりなど楽しく過ごしているうちに、五感を満たしてくれるものばかり。普段はなかなか意識することができない「自然との共存」について思いを巡らせる機会になるはずだ。美しい地球を維持し、将来に託すためにできることを「三ツ矢青空たすき」で始めてみるのはいかがだろうか。
自然や文化を100年先までつなぐために 一人ひとりができること
森の再生に取り組むNPO法人「いとなみ」を主宰する藤井芳広さんに教えてもらう「皮むき間伐」体験。人手不足などで荒れた森は土砂崩れにもつながってしまう。それを防ぐために皮をむくという方法で木の水分を抜き、簡単に切り倒すことができるようにする活動だ。
三ツ矢青空たすき
幅広い世代に愛される炭酸飲料「三ツ矢サイダー」が、100年先の未来に日本の豊かな自然や文化をつなげるために始めた体験事業。福岡県・糸島市で体験するプログラムだけでなく、自宅から参加できる「間伐材のコースター作り」などのオンラインワークショップも。
取材・文 高田真莉絵