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ANAのビーフコンソメスープが万能すぎる 機内の味を食卓の定番に

ANAのビーフコンソメスープが万能すぎる 機内の味を食卓の定番に

LIFE STYLE 快適な空だけの旅

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イラストレーション ソリマチアキラ

機内で『翼の王国』を手にしている搭乗客のみなさん、ドリンクサービスはこれからでしょうか?

客席までCAさんがワゴンを押してきてくれて、好きなドリンクをオーダーできるというのはフルサービスキャリアの航空会社ならではのこと。このサービスを当然と思われている方も多いかもしれませんが、海外他社の国内線、短距離路線などでは、選択の余地なくペットボトルに入ったお水が搭乗時に配られて、それでおしまいというフライトも。 

私がANAのドリンクサービスメニューの中で、とくに好きなのは「ビーフコンソメスープ」。コンソメスープって具がなんにも入ってなくて、なんだか物足りないんだけど……と思っている方、いたら正直に手を挙げなさい!

いや、この私も当初は同じように感じていたものの、本気でビーフコンソメスープを0から作ってみたところ、いやはや正直こんなに大変な料理だったんだと理解。

牛のスネ肉の塊、タマネギ、白菜をサラダオイルで焦げ目がつくまでじっくり炒め、そこにスパイス、水を加えて弱火でことこと5時間、こまめにアクを取りながら煮込み、材料がクタクタになったところで濾(こ)して、最後に塩で味を調える。濃厚な牛肉と野菜の旨みが凝縮され、自分でもかなり満足のいく仕上がりになったものの、手間暇がかかるこの作業をまたやりたいかというと、ちょっと考えてしまうのだった。 

ANAオリジナルビーフコンソメスープは機内でいただく以外に、空港のANA FESTAや、ネットからANAショッピング A‐styleで顆粒のスティックタイプを購入することができる。常温で365日の賞味期限と使い勝手がよい。多忙で好きな飛行機に乗れない我慢の日が続くと、仕事場で一杯いただいて気を紛らわすことにしている。 

そして気がつけば、ANAオリジナルビーフコンソメスープを使った「とびっきりカレー」「とびっきりハヤシビーフ」は、パラダイス家の常備品となり、さらにはおつまみに最適な「とびっきりミックスナッツ」、カップ麺では「ビーフコンソメラーメン」と、なかなか攻めている商品が展開されていたのだった。 

イラストレーション ソリマチアキラ

今年、ついにANAオリジナル「米沢牛すじ×ビーフコンソメ餃子」が登場。国産豚肉と国産野菜がベースの餡に、歯応えが感じられる米沢牛のすじが入り、焼き餃子の場合、蒸し焼きにする際、熱湯にビーフコンソメスティックを加えることで、ダイレクトに餃子+ビーフコンソメを感じることができる。水餃子でいただく場合、ビーフコンソメスープ餃子として楽しめる。 

ANA好き×餃子好きの人に贈ったらさぞかし喜ばれるであろう。自分用に冷凍庫を餃子でパンパンにしたい。ANAの機内食で餃子が提供されることになったら嬉しいんだけどなぁ!

〜つづく

パラダイス 山元 | ぱらだいす やまもと

プロ搭乗客。 ANA ミリオンマイラー。音楽家。餃子レストラン「荻窪餃子 蔓餃苑」オーナーシェフ。著書に『読む餃子』、英語版・フランス語版餃子レシピ本『GYOZA』、『パラダイス山元の飛行機の乗り方』『なぜデキる男とモテる女は飛行機に乗るのか?』などがある。全国各地で開催中の「皮からつくる本気の餃子づくり教室」などの出演イベントの詳細は X(旧Twitter) で発信中。

X @mambon

パラダイス 山元  写真