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蟹もエビも旬魚も美味しい 鳥取砂丘を訪れたら巡りたい白蛇伝説と海の幸

蟹もエビも旬魚も美味しい 鳥取砂丘を訪れたら巡りたい白蛇伝説と海の幸

ENTERTAINMENT 鳥取県

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ニッポン全国津々浦々、数千もの伝承があるとされる中から都道府県ごとに一匹の妖怪を選び、独自の解釈で造形しました。

妖怪に誘われるがまま旅にでかける空飛ぶ百鬼夜行に、ようこそ。

白蛇のおたね

鳥取砂丘の近く、多鯰ヶ池(たねがいけ)に伝わる白蛇伝説より。仲間にいつも甘い柿を振る舞う、長者の家の使用人おたね。後をつけると、白蛇となり池の中央の島へ渡り柿を取りに行っていたことがわかった。

ご利益:商売繁盛

鳥取県人だけが知っている 秘密の甘い柿のお話

多鯰ヶ池中央の「小島」には現在、柿の木はない。古墳の多い場所で、祀りの対象であった小さな土馬が出土されている。

鳥取砂丘のわずか500mほど南に、鳥取県東部出身者のほとんどが知っているという「おたね伝説」発祥の多鯰ヶ池がある。地元でこれだけの知名度を誇る一方で、全国的にあまり知られていない妖怪も珍しい。

とある長者の元で働く、すらりとした美人のおたね。空腹を訴える使用人仲間を気遣い、何度も甘い柿を差し入れる。季節はずれにどこから?と後をつけた仲間たちは、おたねが白蛇に変身し、池の中央にある小島へ柿をもぎに行く姿を見てしまう。おたねはその日以降姿を現さず、長者の家はあっという間に衰退した。他人の詮索をよしとしない教訓が込められた民話の一つだろうか、鳥取藩の近習医・安倍恭庵(あべきょうあん)による江戸時代中期に編纂された「因幡誌」から語り継がれているという。

さてその多鯰ヶ池、周囲約3.4kmと大きくはないが立派な遊歩道に囲まれ、夏は蓮がきらめき、冬はとても荘厳な、予想以上に美しい池だった。ここに注ぐ川はなく自然に湧き出た水であり、最深部は17m以上もある。

池の淵の小さな多鯰ヶ池弁天宮の社務所は、年間約30日ある巳の日と己巳(つちのとみ)の日にのみ開く。おたねが身を隠してから災いが起こるようになり、弘法大師が大蛇封じの祈祷をし、弁財天の像を刻んで社(やしろ)を建てたという説も。ぜひ巳の日に訪れて、白蛇形のおみくじを引いてもらいたい。

多鯰ヶ池弁天宮の白蛇のおみくじは蛇が絡まっているようだ。


多鯰ヶ池弁天宮(おたね弁天)

鳥取県鳥取市福部町湯山2062

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鳥取砂丘のらくだ。おたね伝説の外伝では、おたねから落ちた蛇の憑きものが大亀の主を砂丘へ追いやり、大きな窪みを作ったという。

鳥取砂丘

鳥取県鳥取市福部町湯山2164-971

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妖怪から妖怪へ渡る道中は海の幸に溢れた日本海の旅

迫力の北前船定食は、お値段も衝撃の1180円

多鯰ヶ池を後に、鳥取砂丘に立ち寄りつつ日本海へ。
賀露港(かろこう)は、江戸時代に北前船の寄港地となっていた漁港だ。漁港直結の鮮魚店が営業する「賀露港市場食堂」の一人用舟盛りが豪華な「北前船定食(お刺身定食)」は、多くの人が注文している大人気メニュー。漁獲状況により魚種は変わるが、このボリュームは変わらない。

本ズワイガニ丼は白米の中にもカニがいっぱいの大満足の一品
鳥取ならではの猛者エビ天丼はプリプリと大きく食べ応え満点、ああ幸せ

賀露港市場食堂

鳥取県鳥取市賀露町西4丁目1803-2

TEL 0857-28-2391

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鳥取市では2007年に開店した粋な割烹「日本料理淳」で松葉ガニ(ズワイガニのオス)を。

おまかせ会席コースのほか、11月初旬から3月半ば頃まで松葉ガニの絶品コースがいただける。凝縮された旨味と芳醇な甘味は、鳥取近海の松葉ガニならでは。店主の竹内淳一郎さんが集めた器と落ち着いた内装が、新鮮な食材と地酒による至福のひとときを盛り上げる。

刺身、しゃぶしゃぶ、網焼き、メス(セコガニ)の甲羅盛りとそれぞれに違った美味しさを味わえる。カニ味噌をつけていただくひととき、唸り声しか上げられない……!

日本料理淳

鳥取県鳥取市永楽温泉町257 

TEL 050-5487-9595

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カレールウの消費量が多いことで知られる鳥取県。
そんな鳥取を代表する店が「KAJICURRY」(カジカリー)だ。店主の梶川哲秀さんが福岡で出会ったスリランカのカレーに惚れ込み、その後、スリランカで飛び込み修業を経て2020年にオープンした。客が地元の窯元で作られた手仕事の皿を自ら選ぶ、まさに真剣勝負で食す究極のカレー。「カレーのポテンシャルが鳥取の食材を最大限生かす」ことに感動しつつ、米子鬼太郎空港を目指し妖怪で始まった旅を妖怪で締めるのだった。

「KAJICURRY」の「フィッシュandトーフカリー」は旬魚2種のヅケと豆腐を崩しながら、ココナッツの風味豊かなカレールウを絡めていただく。カレーという名のエンタテインメントだ。

「因州中井窯」「岩井窯」など鳥取を代表する6つの窯元で作られた美しい器から、客が自ら選ぶ。

KAJICURRY

鳥取県鳥取市扇町138 

火〜金曜営業

@kajicurry ※ご予約はInstagramから

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「水木しげる記念館」が 2024年4月にリニューアルオープン!

©水木プロ

『ゲゲゲの鬼太郎』などで知られる境港市出身の漫画家・水木しげるの作品などを展示している「水木しげる記念館」が、20周年を機にリニューアル。2024年の4月より再オープンする。境港市によると、新たな施設は敷地面積を400平方メートルほど拡大し、原画などの展示スペースを拡充するそう。

水木しげる記念館

鳥取県境港市本町5番地

http://mizuki.sakaiminato.net/

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記念館の建つ、170以上の妖怪の彫像が並ぶ「水木しげるロード」も見ごたえあり。今回は、妖怪食品研究所の和菓子「妖菓目玉おやじ」を買って食べ歩き。旅の最後を飾る記念撮影に一役買ってくれる。

©水木プロ

妖怪食品研究所

鳥取県境港市本町4

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出典『鳥取市内伝説集東部編』渡辺光正/『ふるさとの民話第四集鳥取県東部編』酒井董美(ハーベスト出版)/『福部村誌』福部村誌編さん委員会(福部村)/『とっとり昔ばなし』日置重雄(鳥取出版企画室)/『鳥取県伝説集(上)因幡編』『子どものための鳥取の伝説』野津龍(山陰放送)/鳥取市観光サイトwww.torican.jp/浜湯山・多鯰ケ池活性化委員会 www.tanegaike.com/IT mediaビジネスONLINE「最も作って食べてる『カレー県』はどこ?」

取材・文・造形 森井ユカ

立体造形家/キャラクターデザイナー「ネコカップ」「ネゴ」のデザイン、ポケモンカードゲームのイラストレーション、粘土あそびセット『ねんDo!』のディレクションなどを担当。著書多数。

撮影 原ヒデトシ  編集 中野桜子

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