メインコンテンツにスキップ
豊平川がもたらす絶品グルメ 八剣山の自然が生むワイン・古川ポーク・ビール

豊平川がもたらす絶品グルメ 八剣山の自然が生むワイン・古川ポーク・ビール

TRAVEL 2026.09 北海道・豊平川特集

share

豊平川の上流域に位置する八剣山周辺は、豊かな水と傾斜地を生かした食の宝庫です。市内で唯一の養豚場が手がける高品質な「古川ポーク」をはじめ、名産の果物やワインなど、恵まれた水流と自然環境が育むこだわりの食文化と生産者たちの情熱を紹介します。

上流域——清らかな水と大地のもとで育まれる食の恵み

きれい好きな豚にとってこの地の水は欠かせません

古川農場 代表取締役 古川貴朗さん

豊平川を挟んで八剣山の向かい側にある、札幌で唯一の養豚場。昭和50年代には100軒以上あった市内の養豚の火を、今は両親と妻の家族4人で守り続け、週に約40頭の三元豚を出荷する。効率的な人工授精ではなく、自然交配にこだわり、薬の使用も極力避けて肥育されたこだわりの豚肉は、ブランド豚「古川ポーク」として確かな品質を届けている。
Instagram @furukawapork

飼料の6〜7割に北海道産のコーンや小麦を使用し、将来的には道産飼料100%を目指す。物価高騰で飼料代の負担は増しているが、「お肉が『甘くて美味しい』と喜んでくださるお客様のためにも価格は上げたくないですね」と語る。

豚熱をはじめとする感染症の対策を徹底しているので、今回の取材時もカメラマンが豚舎に入ることはできなかった。写真は古川さん自身が撮影し、Instagramに投稿したもの。

岩山もブドウ畑も 川が削り出したテロワール

豊平川が削り残した八剣山の麓に位置するこの地は、ミネラル豊富な河岸段丘。美しい景観と豊かな自然環境を活かし、地域おこしの一環として平成23年よりブドウ栽培を開始。

現在は地元農産物を扱うマルシェやレストラン、キャンプ場も運営し、地域の新たな拠点となっている。写真下左端の赤ワイン「蒼ノキヲク」は、豊平川の治水のために作られた豊平峡(ほうへいきょう)ダムのトンネル内で熟成されたワイン。

八剣山ワイナリー

札幌市南区砥山194-1
https://hakkenzanwine.com/

土と水が冬に蓄えた力を野菜やフルーツが最大限に発揮してくれる

豊平川がもたらした札幌扇状地の上部に位置する札幌市南区。水はけの良い傾斜地を活かし、昔からサクランボやプルーン、桃などの果樹栽培が栄えてきた地域だ。近年は新規就農者も増え、小規模ながらも多種多様な作物が栽培されるようになり、春から秋にかけて、地域の直売所やスーパーには色彩豊かな野菜やフルーツが並ぶ。

撮影 吉川麻子(cocoon photographs) 
取材・文・編集 川原田朝雄

翼の王国のアンケートにぜひご協力ください。
抽選で当選した方にプレゼントを差し上げます。