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札幌・豊平川 暴れ川から“母なる川”へ|札幌の発展を支えた歴史と扇状地の風景

札幌・豊平川 暴れ川から“母なる川”へ|札幌の発展を支えた歴史と扇状地の風景

TRAVEL 2026.09 北海道・豊平川特集

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かつて原野だった札幌の街は、豊平川が形成した扇状地の上に発展しました。アイヌ語で「崩れた崖」を意味する「トイエ・ピラ」を語源とし、幾度もの大洪水を引き起こしてきた暴れ川は、治水工事を経て人々の暮らしを支える“母なる川”へと生まれ変わりました。札幌の歴史を形作った豊平川のストーリーと、下流に広がるモエレ沼公園などの見どころを紹介します。

札幌の鼓動を刻む “母なる川” Mother

かつて原野が広がっていた場所には豊平川が作った扇状地が広がり、強固な地盤で水はけも良く、都市開発には有利だった。しかし、一方でこの川は、幾度となく大洪水を引き起こし、人々を悩ませてきた。

そもそも「とよひら」の語源はアイヌ語の「トイエ・ピラ(崩れた崖)」。そんな暴れ川を治水することで、街を整えてきた札幌。北海道弁で「大丈夫」「問題ない」を意味する「なんも、なんも」。今ではすっかり“豊かで平穏な川”となり、まるで「なんも、なんも」と微笑むように人々の暮らしを支えている。

奥に見える山々から流れてきて、札幌市内を貫き、下ってくるのが豊平川。その先には石狩川との合流地点がある。U字型の沼の中にあるのは、モエレ沼公園。

全体の設計を彫刻家のイサム・ノグチが手がけ、公園内には不燃ごみと残土によって造成されたモエレ山や、ガラスのピラミッドといった施設がある。そもそもこのモエレ沼は、豊平川が蛇行することで作られた河跡湖とも言われており、現在でも川の水位が上昇した時に備えた遊水地として機能している。

撮影 吉川麻子(cocoon photographs) 
取材・文・編集 川原田朝雄

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